スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--(--)
スポンサー広告 |


加藤和彦 あの頃、マリー・ローランサン

20051117.jpg 20091019.jpg

2005年11月17日に書いた日記。と、友人の青木さんとのダイアログ。忘れないように転記。

---
今日が解禁日、ボジョレーヌーヴォー(ジョルジュ・デブッフ=左、モメサン)を購入。ちょいと冷やすと良いのかもしれないけれど、いいや寒いし、そのままで。さっそくモメサンのほうを開栓。酸味が強くてフルーティ。なかなかいけます。

ふと思いついて、懐かしいアルバム、加藤和彦の「あの頃、マリー・ローランサン」を取り出してターンテーブルに乗せてみた。「君」と「僕」のノンシャランな日々を歌う歌詞が、当時はやけに“大人”に聞こえたもの。

当時というのは1983年。NHK-FMのサウンドストリート(坂本龍一がDJの日。このアルバムにはアレンジで参加)で初めて聴いた。場所は高校の修学旅行の宿泊先、山口県萩市のホテル。ませた高校生だ。

歌詞を書いた加藤さんの奥様、安井かずみさんは、何年も前に亡くなってしまった。かずみさんの生前はきっと、2人で絵や芝居を見に出かけたり、ワインを選んだり、季節を感じながら着る服を選んでいたりしたのだろう。そんな生活に憧れたものだなあ。

あの頃、マリー・ローランサン

青木
2005年11月17日 22:42
懐かしいなあ。

 去年のブルゾンの、袖などまくり上げて、
 オープンし立ての、キャフェを覗いたり、
 日曜日は、二人だけで、過ごしたもの

歌詞思い出したら、なんか泣けてきたよ。

これと大林宣彦の「四月の魚」という映画(高橋幸宏主演)には、生活の仕方の面で結構影響されたなあ。今となっては、ちょっと恥ずかしいけれど。

加藤・安井夫妻とは、東芝EMIから出た「Alice」というCD-ROM(絵が金子國義、音楽が加藤和彦)を仕入れて卸していた会社に所属していた関係で、なにかの賞の受賞パーティで一度会ったことがある。加藤和彦が天井まで届くような長身に見えたのと、「Alice」のプロデューサーの前田さんという人が感極まって泣いたのを安井かずみが宥めていたのをよく覚えている。これもももう、15年くらい前の出来事だ。

Woo
2005年11月17日 23:05
青木さん、歌詞の引用をありがとう。

そういえばAliceというCD-ROMがあった。金子國義さんが絵。ついに観たことはなかったのだけれど。加藤・安井夫妻と会ったんだね。かずみさんの死後、加藤さんは別の女性と恋愛したらしく、その経緯を読んで、ちょっと残念な気持ちになったりもした。「四月の魚」は観てないなあ。機会があったらチェックしてみます。

このアルバムと、先立つヨーロッパ三部作のCDを大人買いしたくなった。LPは全部うちにあるんだけど。

青木
2005年11月17日 23:32
「四月の魚」は、大林作品の中ではすこぶる評判が悪いので(笑)、あまり期待しないように。期待しないで観ると、和製ハリウッド風味みたいな軽さが楽しめると思う。

この映画は、ちょっとうらぶれた中年男(ほされた映画監督=高橋幸宏。今の我々よりはずっと若いんだけど)が、ふとしたハプニングで若い女優の卵と一瞬淡い恋に落ちるという話なんだけど、仄かに切ない感じとディテイルの洒落た感じのバランス感が、日本映画には珍しくよいと思うんだけどなあ。

物持ちよいね>LPは全部うちにある。
俺は(ミカバンドも含めて)だいぶ前に全部売ってしまった。

Woo
2005年11月18日 00:11
>あまり期待しないように。期待しないで観ると、和製ハリウッド風味みたいな軽さが楽しめると思う。
OK、レンタルで観てみます。了解。

> 物持ちよいね>LPは全部うちにある。
あるんです、物持ちがいい。^^ いま、Papa Hemingwayを聴いてます。この次も…、寝られなくなりそう。

青木
2005年11月18日 10:56
ちなみに、調べてみたら1986年作品だった>四月の魚

「パパ・ヘミングウェイ」が1979年。中学・高校生から20歳前後か。なんというか、そういう時期だねえ^^。

Woo
2005年11月18日 11:46
> そういう時期だねえ^^。
パパ・ヘミングウェイは、兄貴が買って、聴いたのは中学生の頃だったかなあ。

その後、ヘミングウェイの小説をけっこう読んだ。それらや音楽の興味が高じて、キューバに行ったし、パリ~マドリードのドライブも実現した(「日はまた昇る」の真似)。「ヴェネツィア」というアルバムもよく聴いて、実際に二度旅行した。それらの原点が加藤和彦にあったのかと、我がことながら驚いた。タンゴを聴くようになったのも、ヨーロッパ三部作の影響かも。

青木さん、昔話に付き合ってくれて、ありがとう。


2009-11-06 - ビーイング・ギドン・クレーメル

スポンサーサイト

2009/10/19(Mon)
過去の原稿 | trackback(0) | comment(0) |


1曲350円に宿る魂

※2000年2月16日、ウェブマガジン「RASH@」(毎日コミュニケーションズ。現在は終了)に書いた原稿です。オンラインショッピングをネタにした連載コラムで、この週は音楽配信について書いています。読み返してみると、「ついにその時が来たんだなあ」と感慨深い。前半部分はITバブル時代、ブロードバンド普及以前の昔話ですが、後半の「音楽そのものがどう変わってゆくか」という議論は今なお有効かと思い、加筆修正せず“蔵出し”しておきます。

---
■1曲350円に宿る魂

ソニー・ミュージックエンタテインメントの「bitmusic」(http://bit.sonymusic.co.jp/)を体験してみた。インターネットを使った有料の音楽配信サービスである。

購入した曲は奥田民生の『マシマロ』。エンディングのギターリフはベンチャーズのなんて曲だっけなあなどと、曲自体はけっこう楽しめた。

1曲あたりの価格は350円。これが高いか安いかという議論もあるが、将来的には落ち着くところに落ち着くのだろう。また、楽曲データをダウンロードする時間も、ISDN利用でも曲の長さの2倍以上かかる。しかし、それだってADSLなどの高速な通信インフラが普及すれば解決するはずだ。あとは、配信される音楽の幅が広がり(現在は日本人アーティストの新曲のみ)、なおかつ旧譜の配信も始まれば、かなり魅力的なサービスになると思う。

難を言えば、ソフトウェアの準備が面倒なことか。そのハードルがあるから、やはり現状では、音楽ファンのなかでも、かなりパソコンに詳しい部類の人が利用しているんだろう。

音楽配信に名乗りをあげているのはソニーだけではない。ソフトバンク、NTTドコモ、エム研、BMGファンハウス、MUSIC.CO.JP、ワーナー・ミュージック・ジャパンなど、さまざまな音楽配信サービスが発表されたり、すでに開始されたりしている。

過日、音楽評論家の渋谷陽一氏が新聞で、「発表されている多くのサービスは単なるビジネスモデル。音楽配信で成功する人は、コンピュータに詳しくて音楽に興味がある人ではなく、音楽に詳しくてコンピュータに興味がある人だ」という意味のことをコメントしていた。

そりゃ確かにその通りだ。

音楽を作るのはあくまでミュージシャン。流通のビジネスモデルだけを上手に作り上げても、それだけじゃ成功するかどうかわからんよ、というわけだ。おなじみの「スーツ族 vs.ミュージシャン」という二項対立、そして「メディアが変わっても、音楽の本質は変わらない」という暗黙の前提がそこにはあるようだ。

しかし、前者の二項対立はともかく、後者の「メディアが変わっても、音楽の本質は変わらない」というテーゼは、本当に本当なのだろうか?

話が思いっきり古くなって恐縮だが、多重録音技術なんて存在せず、一発録りが当たり前だった1940年代のこと。その時代のメディアの主流はSPレコードで、収録可能な時間はせいぜい3分間ほどだった。アレンジャーたちは、その3分間をフルに活かすために、録音スタジオでソロイストがマイクのある位置まで歩いてくる秒数まで計算に入れて、アレンジの譜面を書いていたという。

LPレコードの登場で、ようやく収録時間の制約が取り払われ、デューク・エリントンなどが『極東組曲』のような長尺の曲を作って録音するようになった。70年代ロックバンドの15分~20分という大作だって、LPという器(メディア)がなければ成立しなかっただろう。

その後、現在の主流であるCDが登場。ランダムアクセスが可能になったことで、音楽の聴き方がずいぶん変化した。リスナーはどの曲を先に聴いてもいいし、好きな曲を何度リピートしてもいい。あるいは、聴きたくない曲は聴かなくてもいい。

ここで問題なのは、無自覚なアーティストやレコード会社が、本来ならお蔵入りになるはずの“捨て曲”まで、ボーナストラックなどと称してCDに収録するようになったことだ。また、曲のいちばんオイシイ部分を冒頭にもってくる、いわゆる“前サビ”という編曲手法など、リスナーへの迎合と映るケースもあるほどだ。

こうした事態をレストランにたとえれば、「前菜、メイン、デザート、それに味付けに失敗した皿もいっしょに出しますので、好きなものを好きな順番で食べてください。残したって全然オッケー!」というようなもの。私はそんな店で飯を食いたくないぞ。

元プリンスが以前、曲間信号の入らないアルバムを発表したことがあったけれど(つまり、そのCDは飛ばし聴きができない)、これはランダムアクセスの魔力を振り払い、トータルな作品性を取り戻そうとする試みだったように思える。

ネットを使った音楽配信が普及することで、アルバムという括りは今以上に便宜的なものになってくるだろう。そうなると音楽そのものも一過性が強まり、さらに便宜的なものになってしまうのではないだろうか。

「自宅で作ったデモなんだけど、ちょっと聴いてみて。音楽配信で100円だから、いいでしょ?」

そんなお気軽なアーティストや曲が増えないとも限らないじゃないか。奥田民生の『マシマロ』が、ポップミュージックとしてとても良くできていたので、ついついそんなことを考えてしまった。

2005/08/09(Tue)
過去の原稿 | trackback(0) | comment(0) |


ボサノヴァギター&弾き語りを楽しむ

「日経ネットナビ」2004年4月号の特集「アンチ定番サイト厳選500」に掲載されたコラムです。残念ながらネットナビはこの号をもって休刊。約7年間、多いときは毎月原稿を書かせていただきました。長いことお世話になった編集の方々、ライターの方々とご一緒した最後の特集記事。自分にとっても思い出深い原稿なので、転載します。

---
(1)テーマ
ブラジル音楽

(2)コラムタイトル
生涯学習的再入門
ボサノヴァギター
&弾き語りを楽しむ

(3)プロフィール
Webプロデューサー、ライター。音楽の“専門”はジャズだが、キューバ、アルゼンチンなど南米の音楽に魅かれ、現在はブラジル旅行を計画中。

(本文)
 10代~学生の頃はギターを弾いていたけれど、社会人になって仕事が忙しくなり、しだいに楽器演奏から遠ざかってしまったという人も多いだろう。私もそうだった。
 昨夏のある週末、ビデオでフランス映画『男と女』('66年)を見ていた。ヒロインが亡き夫を回想するシーン。彼はブラジルに旅行してからサンバにはまり、ギターを弾きながらサンバの巨人たちの名前を挙げて、「サラヴァ(祝福あれ)!」と称え、歌う――。
 このシーンに天啓を得たように感じて、その日のうちにガットギターを購入。16~17年のブランクを経て、ふたたびギターを弾きはじめたのである。
 ブラジル音楽との出会いは19歳か20歳の頃、たしか『アストラッド・ジルベルトのすべて』というレコードだった。その後、大好きなサンバ歌手で作曲家のカルトーラ(故人)等と巡りあいながら、主にジャズやクラブ音楽の文脈からブラジル音楽に触れてきた。
 あらためて真っ向からブラジル音楽に取り組みはじめると、そこには非常に奥深く豊かな世界が広がっていて、汲めども尽きない魅力があるのに気づく。若手の日本人パフォーマー、saigenjiのライブを体験したことや、前述の映画で亡夫を演じたピエール・バルーの映画『サラヴァ』のDVD化も“再入門”の伏線になった。
 で、ギターの腕だが、なかなか一筋縄ではいかない。10代の頃にずいぶんエレキギターを練習したはずなのだが、ガットギターは勝手が違って、音量・音圧でのごまかしがきかない。しかもボサノヴァは、ひとつひとつのコードフォームが複雑な上にコードチェンジも煩雑で、リズムを保ちながら全曲をスムーズに弾きとおすのが難しい。そこへもってきて弾き語りとなると…。
 ただ、練習すればするほど少しずつ上達するのがわかるから、やりがい、手応えは大きい。問題は、ギターを弾くのと音楽を聴くのは同時にできないこと。余暇の時間をどちらに充てるか、それが目下の悩みである。

(4)サイト紹介
サイト(1)
Clique Music
http://www.cliquemusic.com.br/
廃盤/入手困難盤の情報も見つかる、詳細なディスコグラフィー。評論家もアンチョコにしているという。

サイト(2)
Brazil On Guitar Baden Powell
http://www.brazil-on-guitar.de/
ギターの神様、バーデン・パウエルのファンサイト。タブ譜(PDF版あり)をダウンロードできる。

サイト(3)
Bossa Nova Guitar
http://www.bossanovaguitar.com/
ボサノヴァギターのポータルサイト。歌詞やコード進行(なかにはタブ譜も)が掲載されている。

サイト(4)
Som Brasileiro
http://www.sombras.com.br/
ディスコグラフィー。収録アーティストの数は多くないが、78回転、45回転、10インチ盤もフォロー。

サイト(5)
中南米音楽
http://homepage.mac.com/musicai/
ブラジル~アルゼンチン音楽専門CDショップ。フリーペーパー「MPB」のレコメンがCD選びに役立つ。

サイト(6)
Jason Brazile's Bossa Nova Guitar Transcriptions
http://www.etc.ch/~jason/tabs.html
こちらのサイトでもタブ譜と歌詞を入手可能。ジョアン・ジルベルトの作品多し。

サイト(7)
ARTENIA
http://www.artenia.co.jp/
日本のブラジル音楽紹介の第一人者、中原仁氏のサイト。日本のブラジル音楽シーンの現在がわかる。

サイト(8)
ブラジル音楽私的案内
http://www.nabezo.net/pf/
「ブラジル音楽のためのポルトガル語講座」で、弾き語り用に“即席ポルトガル語”をマスター。

サイト(9)
これがBossa Nova
http://homepage3.nifty.com/bossa/
シンガーソングライター、ヒガシノリュウイチロウ氏による、実用的ボッサ解説が楽しい。

サイト(10)
Bar Bossa
http://www.barbossa.com/
渋谷のボサノヴァバー。併設のレコード店サイトでは、レア盤についてのマニアックな話が読める。

2005/07/30(Sat)
過去の原稿 | trackback(1) | comment(0) |


トップへ

プロフィール

Woo

最近の記事
カテゴリー
シンプルアーカイブ
ブログ内検索
Twitter

QRコード

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。