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ローザス『ツァイトゥング』

20091128.jpg

2009年11月28日(土)16:00
ローザス『ツァイトゥング』
彩の国さいたま芸術劇場(1階I列8番)


白状するけれども、私はこれまでローザスのダンスを2種類しか観ていない。ひとつはDVDの「Hoppla!」(1989年)、そしてもうひとつは、この日の公演である。だから、どんなふうなダンスだって新鮮な驚きに満ちている。

この日、バッハの対抗にはウェーベルンの音楽があった。いや、対抗にあったと言うより、ウェーベルンの音楽の効果を引き出すために、バッハの音楽がダシに使われていたような趣もあった(調性音楽のシンボルとして)。

前日に聴いたピアニスト、内田光子のリサイタルで、バッハの「フーガの技法」の第1曲が取り上げられていた。この日の終曲と見事に呼応する。まったく由来の異なる関心から切符をとった2日続きの公演が、こんなふうな偶然で結びつけられていいものか、とびっくりした。

芸術監督・振付のアンヌ・テレサ・ドゥ・ケースマイケルは、細川俊夫のオペラ「班女」の初演(2004年)で演出を手がけたのだという。8月に観た日本初演は新演出だったから知らなかった。私はすっかり嬉しくなってしまった。

終演後、新宿の紀伊国屋書店で中村雄二郎の『精神のフーガ』という本を偶然手にとった。アドルノの『新音楽の哲学』からの引用(「調性体系という「第二の自然」は、歴史的に生じた仮象である」25ページ)など、まさに今日のプログラムに込められていたメッセージなのではなかったか、と感じつつ裏表紙の腰巻きを見ると、なんとそこには細川俊夫の推薦文があった。

深夜に帰宅すると、テーブルの上に朝刊の切り抜きが載っていた。今年最後の吉田秀和さんの「音楽展望」の連載。吉田さんはウェーベルンについて、「私がヴェーベルンで愛するのは、たぶん、この音楽の純潔さ、それから、その姿の端麗さであろう」(『私の好きな曲』279ページ)と書いている。

もし今日のローザスの公演を吉田さんが観たら、どのような感想を持ち、どのような言葉で表現しただろうと思った。(上演時間:約107分)


使用・演奏曲目のプレイリスト
(プログラムにある通り。実際には前半から中盤にかけて曲順の異同があった模様。)
20091128-2.png


Zeitung
Anne Teresa De Keersmaeker & Alain Franco


2009-11-27 - 内田光子

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2009/11/30(Mon)
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Sentimental Visit for Pina Bausch

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ピナ・バウシュが亡くなった。昨日の朝、新聞を開いて息を飲んだ。

ピナのことを知ったのは遅くて、ようやく2002年か、2003年。映画「トーク・トゥ・ハー」で意識して、その後、じっさいにヴッパタール舞踏団の公演をみたのは昨年春の2つのプログラム、「パレルモ、パレルモ」と「フルムーン」だけ。

昭和音楽大学のテアトロ ジーリオ ショウワで日本初演なった「パレルモ、パレルモ」(冒頭、総重量8トンのコンクリート壁が崩壊する負荷に耐える舞台はほかになかったとか)と、新宿文化センターでの「フルムーン」(あの大量の水をどうやってステージ外に排出したのか)。

今日は人間ドック。東新宿は新宿文化センターの近所にある病院に向かいながら、最近発売され、結果的に最初で最後のサウンドトラックになるのだろうか、「Vollmond music from dance theatre of Pina Bausch」(三宅純編集)をきいていた。2枚組の最後のトラックが終わったところで、ちょうど病院に到着した。

検査の順番を待っていると、待合室にあるミニチュアの自動演奏ピアノから、チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番が流れてきた。「パレルモ、パレルモ」で使われていた曲だ。こういう偶然は、今日に限って、あまりうれしくない。

がんを宣告されてから、数日後の死だったという。痛かったのかな。がんは、やっぱり痛いのだろうな。

人間ドックを終えて、新宿文化センターを訪ねてみた。そこは何も変わっていなかった。あの日の舞台の鮮烈な印象のほかに、ダンサーらしき観客の女性の、長い首に見惚れたことを思い出したりした。



2009/07/02(Thu)
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浅草演芸ホール4月上席後半昼の部

前座、笑福亭羽光の「動物園」。口火の切り方、話の運び、しぐさ。大したものだと思う。落語家になって9カ月というのだが、筋の良さに才能を感じる(才能というのは好きな言葉ではないが)。

あと、続く。

笑福亭羽光・・・・・・動物園
橘ノ美香・・・・・・・子ぼめ
笑福亭里光・・・・・・犬の目
鏡味八千代・初音・・・太神楽曲芸
昔昔亭健太郎・・・・・やかん
橘ノ昇美依・・・・・・宮戸川上(お花・半七なれそめ)
D51・・・・・・・・・コント
春風亭柳桜・・・・・・居酒屋
三笑亭夢太朗・・・・・仁王様
ぴろき・・・・・・・・ギタレレ漫談
三遊亭春馬・・・・・・猫の皿
三笑亭可楽・・・・・・漫談
松乃家扇鶴・・・・・・音曲
三笑亭笑三・・・・・・交通安全
桂幸丸・・・・・・・・漫談(昭和の時代)
Wモアモア・・・・・・漫才
春雨や雷蔵・・・・・・たらちね
三遊亭圓輔・・・・・・人形買い
ボンボンブラザーズ・・曲芸
笑福亭鶴光・・・・・・紀州

2008/04/06(Sun)
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ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団@新宿文化センター

2008年3月29日(土)14:00
フルムーン Vollmond
演出・振付:ピナ・バウシュ
美術:ペーター・パプスト
衣装:マリオン・スィートニー
出演:パブロ・アラン・ジメーノ ライナー・ベーア シルヴィア・ファリャス・エレディア ディッタ・ミランダ・ヤジフィ ドミニク・メルシー ナザレット・バナデロ エレナ・ビコン ホルヘ・ブエルタ・アルメンタ 瀬山亜津咲 ジュリー・アン・スタンザック ミヒャエル・シュトレカー フェルナンド・スエルス・メンドーサ
[制作ノート]
舞台後方、月のかなたから燃え続けて落下したと思われる、巨大な黄金の隕石のような物体のそばに川が流れている。
www.pina-bausch.de/stuecke/Vollmond.html


ダンスというのは、何かを表現するアートの中でも、他と異なる気がするね。

というと?

音楽家であれば楽器や喉から出る音が聞こえるし、画家であれば描く色や線が見えるわけだが、ダンサーは自分の肉体の表現を自分で見ることができない。自分の瞳を見ることができないのと同様、少々哲学的な問題を孕んでいるような。他者のまなざしと一対になって表現が成り立つという点では、他のアートと変わりはないのだが、音楽なら自分の音に酔い、絵ならば色に酔いというのがあるでしょう。ダンサーのモチベーションは何なのだろうか。そこのところを、うまく想像できないんだ。

それは私も想像がつかない。左足が2本あるからね。

何だって?

いや、気にしないで。それにしても今日の舞台、すごかったねえ。あの水の量はどうだろう。一体、どこへ排水したのだろうか。

そう、それは気になるな。あの光は月の光で、演出上も太陽の光=蒸発というエコシステムが担保されていないから余計にね。前の週の「パレルモ、パレルモ」でも、例の巨大な壁があった。舞台装置の“ちょっと普通ではありえない感じ”が、観る者を非現実、架空のステージに一気に引きずり上げてしまう効果があった。

うん。「パレルモ、パレルモ」は、叙事的、現代史的なエピソードが盛り込まれており、自然と対立する人間―端的にいえばゴミを産むもの―というテーマがあったけれど、それに対して「フルムーン」は、ダンサーの数も男6女6、小道具も少ないし、月光、水が肉体にどのような作用をするかということに焦点を当てた、ダンスとしてはわかりやすいステージだった。

降る水、流れる水、跳ねる水、溢れる水。水にいろんな形象が与えられていた。冬に日本各地で行われる祭りのような、ね。

たとえば、どんな祭り?

いや、よく知らないんだけれども、寒中にやるようなやつさ。私はダンスやバレエのたぐいをふだん観に行く機会がないので、今回の2回の公演はとても勉強になったよ。お客さんにも、いかにも自分で踊りをしそうな姿勢の良い人がいる。女性もきれいな人が多い気がしたな(笑)。

そうか、きみが最近よく通っているクラシックの演奏会と違う?

かなり違うね。休憩中とか、見ていて面白いよ。ところで、4月24日、25日に、グルーポ・コルポというブラジルの舞踊団が来日して、「オンコトー」というプログラムを演る。カエターノ・ヴェローゾとジョゼ・ミゲル・ヴィズニックのつけた音楽が抜群にすばらしかったので、行ってみようかな、と思っているんだ。

そう、きみはダンスのことを何も知らないから、そういう縁があれば数をこなすといいよ。数が質になる時がいずれ来るからね。

2008/03/29(Sat)
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ピナ・バウシュ ヴッパタール舞踊団@テアトロ ジーリオ ショウワ

2008年3月20日(木・祝)15:00
パレルモ、パレルモ
演出:ピナ・バウシュ
美術:ペーター・パプスト
衣装:マリオン・スィートニー
共同制作:パレルモ黄金合唱団、アンドレシュ・ノイマン・インターナショナル

寒の戻った休日。開花の兆しを感じながら、家から車で北に向かう。多摩霊園につながる道の途中、新百合ケ丘駅そばにあるテアトロ ジーリオ ショウワ。こんな催しでもなければ訪れる機会のなさそうな会場である。

「高さ5メートル、幅14メートル、総重量7,840キログラムのコンクリートの壁が舞台全面に立ち、幕が上がると同時に崩れる」(朝日新聞夕刊2008年2月20日付)

読んで心の備えをしていたつもりでいたけれど、巨大な塊が崩れるさまに圧倒される。実際には、崩れるのではなく、向こう側に倒れる。初演の1989年(12月にパリで)は、ベルリンの壁が崩壊した年だ。

パレルモという町のことは知らなかった。プログラムの解説を読むと、そこはイタリアの南方シチリア島、ヨーロッパの辺境で、スペイン、フランス、アラブ、アフリカ、さまざまな文化が混淆してきた町だという。

ダンスなのだから、アートなのだから、ことさら色をつけても仕方なかろうと思う。思うのだけれども、アラブふうの音楽をバックにクィーアが自由の女神に扮してみせるのは9・11のことに違いない。ピアノ6台で演奏されるチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番は、背景の雲の映像にときおり白煙が混じり、初演の頃まだ生々しい記憶だったはずのチェルノブイリ原発事故(1986年)そのものである。

しばしば客席から笑いが起こる。ダンサーが台詞を日本語でいうと鼻で笑う人がいる。なぜ笑うのだろう。笑うところはほとんどなかったはずなのだが。

(このあと続く。たぶん)
Pina Bausch - Palermo, Palermo
http://www.pina-bausch.de/stuecke/Palermo.html
日本文化財団
http://www1.ocn.ne.jp/~ncc/pina08/program_a.html
Wiki パレルモ
http://ja.wikipedia.org/wiki/パレルモ

Palermo, Palermo


Coffee with Pina

2008/03/20(Thu)
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新宿末廣亭正月二之席夜の部ほか

朝、東京アメリカンクラブ。建替えのために麻布台から高輪に一時移転。仮とは言え立派な建物。三菱創業者岩崎彌太郎に何か関連する、そこは更地だったという。休憩時間にパーヴォ・ヤルヴィ;フランクフルト放送響のブラームスチクルスのチケットを取る。6月、楽しみ。

新宿に移動。ディスクユニオンでクラシック中古CD新着約5000枚をザッピング。ブラームス、ブルックナー、バッハ、マーラー、R. シュトラウスを計11枚。

寄席がはねた後、実に久しぶりに「つな八」で天ぷら。目当ての入口そばのカウンターで。ビール1本、刺身(黒ソイ)、上定食(上天麩羅御膳)。定食は御膳といい、定食と呼ばなくなったのか?

以下、新宿末廣亭正月二之席夜の部
●三遊亭歌る美「初天神」

●柳亭こみち「たぬき」
滑舌よく、噺が引き立つ。

●林家正楽(紙切り)
初夢、雛祭りが見事。しかしパッと見でゲシュタルト的に理解できない。作家性(?)が強過ぎるのかな。昭和41年に入門というから私の人生と同じ歳月紙切りしているわけだ。恐れ入ります。

●入船亭扇遊「葛根湯医者」

●柳亭小燕枝「強情灸」
古今亭志ん五の代演。「「風邪で休む」と元気な声で電話があった」とのこと。志ん五は昨年浅草で観て涙が出たので残念だったが、小燕枝も面白かった。灸の数は24個。

●三遊亭圓丈
友人が「寿限無バイオテクノロジーバージョン 」が面白かったというので楽しみにしていたのだが、今日は時事(?)ネタ。地デジ=血出痔、中国の食品問題(段ボール肉まん、シナチク)、万里の長城は段ボールでできている、遅れてきた韓流(天国の階段)。

●柳貴家小雪(大神楽)
お見事でした。

●柳家〆治「松竹梅」

●柳家権太楼「代書屋」
長い枕の後に。代書屋の声音が見事。

●三遊亭金馬「四人ぐせ」
なくて七癖、あって四十八癖。鼻の下をこする、目をこする、袖口を引っぱる、そりゃいいやと手を叩く。寄席の客の癖を描写する細かさ。観察眼が素晴らしい。声がよく通る。

●昭和のいる・こいる(漫才)
「健康であれば死んでもいい」(こいる)という健康フェチ、いそうだなあ。PA(?)の音が悪く2階席では喋りが聞き取りづらかった。

●川柳川柳「ガーコン」
4日の鈴本で「今年はしばらくこれで」と予告していた通り、開口一番「首相の福田康夫です」。似ているから「取材に来た」というが? 著書のコマーシャルと、古典よりラテン~は去年浅草で聴いたと思うが、今日はマラゲーニャでの声の張りが4日の上野と比べると別人のよう。昭和6年生まれ、3月で喜寿。元気だ。

●柳亭左楽「悋気の火の玉」
橘家圓蔵の代演。間合いがよかった。

●太神楽社中(寿獅子)

●春風亭一朝「蛙茶番」
「イッチョウ懸命がんばります」で始まるのだが、がなりすぎるのと滑舌が悪いのとで、やや空回りな印象。残念。

●柳家小袁治「素人鰻」
鰻をつかもうとする芸が見事。

●古今亭志ん駒
蜷川幸雄~博多(アラ煮てたのねー)。志ん生師匠へのしくじり(エメロンシャンプー半分頭にぶちまけて師匠の顔が真っ青)には笑った。手旗信号はさすが。

●花島世津子(奇術)

●柳家小三治「紅屋の隠居」
だんだんよくなる法華の太鼓。週刊誌の文章はそれではいかんと学校を出て教えられたが、今日の噺は法華の太鼓だった。微妙に長い間がスリリング(フリーズしたような、トチったような)だが、しかし、名人。緞帳は下がったが、落語にはカーテンコールはないんだね。

2008/01/18(Fri)
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吉例落語協会初顔見世特別公演@鈴本演芸場

平成20年正月初席「吉例落語協会初顔見世特別公演」
新春爆笑特別興行
2008年1月4日 第二部
鈴本演芸場(上野)

銀座線に意外に乗客が多くて驚く。虎ノ門で金刀比羅宮のお札らしき袋をもつ人がいる。まだ4日、ゆるゆるとした仕事始めなのだろう。演芸場には早めに着いたが当日券80枚はすべて売り切れ。昼飯を食ってから並びなおしてようやく立見券が取れた。

落語の後は渋谷に移動。本を2冊(戦争の経済学/ポール・ポースト(山形浩生訳)、ブラームスの音符たち/池辺晋一郎)。のんべい横町の「dress」で2人で赤ワイン3本+。ケニー・バレルの素晴らしい盤をLPで聴かせてもらう。知らなかった2枚はAmazonでCDが見つかった。

●橘家圓太郎
前座からさっそく小朝の離婚ネタ。「腹に飲み込んだはずの言葉が聞こえる女の特殊能力」というのが深いなあ。

●伊藤夢葉(マジック)
鞭のあの扱いは何だったんだろうか。ロープとハンカチの芸は見事。

●古今亭菊丸「子ぼめ」
出てきかた、下がりかたがおかまっぽいなあ。

●鈴々舎馬風
女子スポーツ選手の品評。

●柳家喜多八
「今年も、清く気怠く美しく」と抱負。気怠いのは確かだが、清いかどうか知らないし、少なくとも美しくはないと思うぞ。

●ロケット団(漫才)
けっこう面白かった。去年のホンキートンクといい、若手漫才師はモッズスーツが好きなのかね?

●林家正雀
忠臣蔵の端唄。

●橘家文左衛門
全自動麻雀卓の上で落語という話がおかしい。

●柳家喬太郎「初天神(飴と団子)」
みたらし団子をねぶる、あの意地汚い様子。上手だなあ。「お父っつあんを連れてくるんじゃなかった」で話は落ちるが、あの父では坊やの行く末は…。

●入船亭扇遊「手紙無筆」

●伊藤寛・千寿子(ニューマリオネット)
マリオネットの獅子舞。名人芸。顎、首、四肢、尾、背中、すべてに細かな表情がある。本当に人間が入っているようだなあと思っていたら、最後に中から人の人形が現れる。その脚運びまで描写され、参りました。

●福田康夫こと川柳川柳「ガーコン」
昨年浅草でも観たが、今回は少し元気がなかったかな? 正月の飲み疲れ?

●古今亭志ん輔「相撲風景」
目にツンとくる泡の多い酒瓶。本当に上手な芸だが汚い話。そばの旦那は大受け。そうなのか、それでいいのか?

●橘家圓蔵
「ガメる」「廊下に立たされる」という言葉を久しぶりに聞いた。

●あしたひろし・順子(漫才)
御年86歳の摺り足のサンバ(マツケン)。順子がひろしの禿頭に帽子を被せる変な落ち。それで終わりかよっ!と思わず吹き出す。

●林家いっ平
滑りまくり。父親の遺産で食ってますからと開き直るような風情もあり、どれだけ食っていけるのだろう。

●林家二楽(紙切り)
アメリカのネズミ、日本のネズミが見事。

●春風亭小朝
集中力、幅、深みに加え、馬鹿馬鹿しい軽さもあり、さすがと思う。頭のいい人だなあ。時事ネタが面白く、メモに残っているのが、“漢方薬は効かない"、“北京五輪のメダルは金銀銅に鉛の四種”、“イケメンで大相撲再生(落ちはポロリ)”。

2008/01/04(Fri)
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女相続人@俳優座劇場

女相続人
俳優座劇場で「女相続人」を観劇。1850年のニューヨーク、ワシントン広場にある高級住宅を舞台に、父、娘、そして娘に求婚する青年の三者が、結婚の条件をめぐってヒリヒリする台詞の応酬を繰り広げる。父(鈴木瑞穂)と娘(土居裕子)の白熱の演技の最中、後ろの年配男性が「親がそんなこと考えるわけないじゃないか」とポロリ独り言つ。すると、自分の母と兄のことがオーバーラップして、思わず落涙。3時間に及ばんとする長尺の芝居、終演後に会った土居さんは、やはりお疲れの様子だった。人物の造形がいかにも19世紀的で少し重いが、素晴らしい戯曲、演出、演技だった。機会があったら映画(ウイリアム・ワイラー監督)も観てみよう。

俳優座劇場

2006/04/15(Sat)
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ベルリン・トゥ・ブロードウェイ@ル・テアトル銀座

top2.jpg
作曲:クルト・ワイル
構成:ジェーン・ラナー 
潤色・演出:三木章雄(宝塚歌劇団)
振付:前田清実
出演:鳳蘭 土井裕子 樹里咲穂 植本潤 藤本隆宏

ドイツ生まれのユダヤ人作曲家、Kurt Weill(クルト・ワイル)の人生と作品をクロノロジカルに辿る音楽劇。ナチスの台頭を嫌い、パリ、アメリカ(N.Y.)へと移り住んだワイルの伝記的な舞台。鳳蘭が狂言回しの役を受け持つ。70年代にN.Y.のオフブロードウェイで上演され、日本では初演になる芝居だという。

序盤は文字通り芝居がかっていて、やや居心地が悪かったが、次第次第にクルト・ワイルの音楽世界に浸ることができた。Mac the Knife、September Song、My Ship、Speak Low、Lonely Houseなど、ジャズのプレイヤー/歌手が採り上げている曲も多く、メロディを聴いているだけで背筋にゾゾッと来る。初めて聴く曲も、出演者の力量のおかげで、観る者に強く訴えるものがあった。

クルト・ワイルが移り住んだ当時、亡くなった当時、そして今(9.11以降)とでは、アメリカという国もずいぶん様子が違っているのだろうなあ。舞台の背景に描かれたマンハッタンのスカイラインを見上げながら、そんなことを考えた。

産經新聞ENAK 「ベルリン・トゥ・ブロードウェイ」を観て

2005/11/28(Mon)
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