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マデリン・ペルー

マデリン・ペルー

2013年10月2日(水)19:00
2013年10月3日(木)21:30

マデリン・ペルー(Vo、Gt)
バーンド・ショーンハート Bernd Schonhart(Gt)
テッド・ベイカー Ted Baker(Key)
バラク・モリ Barak Mori(Bs)
ダレン・ベケット Darren Beckett(Ds)
シルヴィア・ダヴァンゾ Sylvia d'Avanzo(Vn)
ヒロコ・タグチ(Vn)
ユイコ・カマカリ(Va)
アキエ・シラカミ(Vc)

ビルボードライブ東京


1. Take These Chains from My Heart (w/SQ)
2. Bye Bye Love
3. Guilty (w/SQ)
4. Born to Lose (w/SQ)
5. Changing All Those Changes
6. Don't Wait Too Long (w/SQ)
7. La Javanaise (w/SQ)
8. Half the Perfect World(w/SQ)
9. You're Gonna Make Me Lonesome When You Go (w/SQ)
10. I Hear Music
11. I Can't Stop Loving You
12. Bird on the Wire (w/SQ)
13. Dance Me to the End of Love (w/SQ)
14. Desperadoes under the Eaves (w/SQ)
~アンコール~
15. Careless Love


10月2日の1stと10月3日の2nd、2日間のスケジュールのうち最初と最後を聴いた。今回のライヴで特徴的なのは弦楽四重奏の存在、マデリン自身が「スバラシイレイディーズ」と呼ぶ奏者たちである。Sylvia d'Avanzをはじめとするプレイヤー(日本人女性プレイヤー3人を含む)とのマデリンの打ち解け方、こなれ方がとても印象的だった。

初日、バンドに異物がいるという感じだったのが、2日目の2ndではスバラシイレイディーズがバンドに欠かせない一部になっていた。ポップ音楽、とりわけヴォーカルとストリングスの組み合わせはいける。バカラックのバンドは例に挙げるまでもないし、その他にエルヴィス・コステロとブロドスキィ・クァルテットくらいしか私は知らないけれど、ストリングスはマデリンの歌、芸風にとても合っている。I want to come back with this kind of stuffと言っていたから、おそらく彼女も自分の歌との相性の良さを自覚したのだろう。

Ray Charlesのカントリー&ウェスタン曲集からのナンバー(1~5、11)はわりあい微温的。しかしSQによって十八番の7が室内楽のような様相を帯びたし、6、8、9も録音で聴かれない感興をもたらした。

クライマックスはBird on the Wire(L. コーエン)とEsperadoes under the Eaves(W. ジヴォン)。ここでもSQが活躍。それぞれ1本ずつの映画を観せられたかのようだった。CDのライナーノーツでマイケル・カスクーナ(!)が書いているように、マデリンという歌手の本質はストーリーテリングにある。

こんな人は、いる?

# おっと、10. I Hear Musicでのベースソロ、ドラムソロのことも書いておかなければ。バラク・モリ(Bs)、ダレン・ベケット(Ds)、素晴らしい。

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2013/10/07(Mon)
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柴草玲弾き語りソロ@西荻窪サンジャック

2009年8月2日(日)19:30
柴草玲弾き語りソロ(vo、p、casiotone、accordion)
西荻窪サンジャック


友人の誘いで、思いがけない出会いをした。日曜日、雨降りの西荻窪で、柴草玲を初耳。

冒頭の「死んだウミヘビが打ち寄せる波打ち際を歩く」(だったっけな?)というフレーズで、自分の記憶の中から映像的なものがまざまざと喚起され、頭の中をグルグル回りはじめた。メロディと言葉のクリシェを注意深く回避しながら、音楽でしかなし得ない世界を表現する。あえて何か似たものを探せば、川上弘美の小説と近いかもしれない。いや、でもそれは単に「蛇を踏む」の連想だけかもしれない。

歌、ピアノ、その他の楽器--それぞれのパートを因数分解して、何がどう抜きん出ていたか、うまく言葉にすることはできないが、ともかくそれらが組み合わさり、寓話的な歌世界が現出すると、たいへんな説得力を持って思考と感覚に突き刺さる。痛い。痛気持ちいい。

たとえば、生ビールを飲みながら聴いていたせいか「枝豆」というフレーズがふと頭に浮かんだのだが、こちらのそういうイメージに感応したかのように歌詞に「枝豆」が出てきたところ。あるいは、この日の午後に家のアプローチの草むしりをしていたのだが、「千代さんの日記」という曲で「某月某日、草むしりをした。某月某日、草むしりをした。某月某日、草むしりをした」と続けざまに歌われたり。それからまた、育った町の今はなきストリップ劇場(サガミ劇場)の記憶に「ホテルおぎくぼ」の歌詞が直結したりと、自分の脳味噌の秘部恥部がことごとく探り当てられ、チクチクいじられるような感覚なのだ。これは、体験として、まったく新しい。

今日演奏された曲の半分方は未録音とのこと。沖縄風味の歌や小唄のたぐい、それから、友人たちの噂していた「さげまんのタンゴ」の衝撃度はかくや(しかも振り付き。「振られフラダンス」に強引逆流メドレーして、「41にもなって振られるとは思わなかったわ!」と叫んだのは素だったのかネタだったのか)。それらにしても、さげまん+沖縄という連想ゲームで、超個人的な今や“なかったこと”にしたい記憶をどうしたって呼び起こされもした(読む人には何のことかわからないと思うが)。

青い柄物の浴衣の艶やかな出で立ち。握手してもらった手は、びっくりするほど小さく、柔らかかった。

2009/08/03(Mon)
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マイア・バルー、OKI@代官山UNIT

20090709-1.jpg 090709_maia_500.jpg

2009年7月9日(木)19:30
UNIT & マイア・バルー presents
地球をとってよ! Vol. 1
代官山UNIT

OKI
(OKI(tonkori、vo)居壁太(per、vo)沼澤尚(dr)内田直之(dub mix))
マイア・バルーBAND
(マイア・バルー(vo、fl、per、key、メガホン)アブドゥール智(b)駒澤れお(per、vo)ゲスト:Epizo Bangoura(dance、kola、vo、per))


マイア・バルーとUNITが共同で始めるライヴシリーズ「地球をとってよ!」の第1回、とのこと。

マイアの存在を知ったのは昨年1月。プラッサオンゼで松田美緒のライヴにゲスト出演して、何曲かでフルートとパンデイロを演奏していた。音楽的俊敏さというのか、体全体から発せられるグルーヴがすばらしかった。やけにステージ慣れして貫禄あるなあと思い、調べてみたらまだ23~24歳(当時)というのでびっくり、さらにピエール・バルーの娘というのでまたびっくり。

一方のOKIは、3年くらい前、知り合いにCD(トンコリのみの演奏)を押し貸しされた。覚醒効果と催眠効果を併せもつ独特のスピリチュアル/トランス/ミニマル音楽にショックを受けた。そのすぐあとにライヴの情報をキャッチしたのだが、他の予定と重なりチャンスを逃してしまった。

こういう個人的な機縁はどうでもいいことではあるが、どうも近頃、面前に立ち現れるミュージシャンたちが、みんなどこかでリゾームのごとくつながっているような感じがするもので、あえて。

■OKI
OKIのトンコリ(樺太アイヌの伝統楽器である五弦琴)、構えはトニー・レヴィンのスティックと似ている。でも開放弦のみで押弦はできない。一見すると自由度より制約のほうが大きそうだが、本人はこれをリズム楽器ととらえているのだそうだ(http://www.beats21.com/ar/A02052902.html)。

2×2の4小節、長くて8小節くらいの短い音型を繰り出し、それをリピートしながら少しずつアクセントの位置をずらしたり装飾的な音を入れていく。倍音が次々と重なり合って、楽器ひとつで広がりのある世界が生まれる。単調ではあるが退屈ではない(以前、アルゼンチンのビリンバウ奏者ハミロ・ムソットのライヴでも同様の感想をもった。会場は同じUNIT)。

沼澤尚のドラムが大暴れ。この人のヘヴィーなドラムはかなり腹に響いた。居壁太のコーラス、ムッコリその他のパーカッションのプレイ。そのルックスとともに、ああ、これがアイヌの男か、と思わせたな。

3は「2人の男が喧嘩している様子を表している」(OKI)という。それでも曲調は穏やかといえば穏やか。右手で不規則に入る低音が、そういうふうにきこえなくもない。

このバンドは、また機会をあらためてライヴを体験したいものだ。


■マイア・バルーBAND
シャンソン、サンバ、奄美島唄、ロマ、トルコ、マダガスカル、ギニア(のほかにもまだ何かあったか?)、世界の大衆音楽総合展覧会。といっても仰々しさや“お勉強”っぽいニオイは微塵もなくて、寄席色物を代わる代わるみせられているかのような感じもある(時に観客をいじったりもするし)。

7の歌、ヴィブラートが唐突にホルガー・シューカイのペルシアン・ラヴ(イランの女声をサンプリングした)を想起させた。しかし、その後のMCで奄美島唄だと紹介され、ああそうだったのかと諒解。私の知るかぎりの奄美の唄者のヴィブラートとは微妙に違う感じもしたが、これについては今後もう少しききこんでみるとしよう。

歌詞にも独特な世界観がある。8「2つの頭のある神様の話」も興味深いが、その中に挿入される語りの部分(この世の中には、目を閉じて生きている人と、目が開けて夢をみている人が同じ数だけいる、など)が、なかなか印象深く、考えさせられた。

ベースのアブドゥール智、パーカッションの駒澤れおの2リズムは、マイアの軽やかなパフォーマンスを岩盤のように支える。特にアブドゥールは、アルペジオや三度抜きパワーコードに加え、ファズを効かせてハーモニックスを鳴らしてみせたり、右手でストロークしたりと、音楽の肉付けを一手に担っていた。この黙々と働く2リズムは、時にエレクトリック・マイルスを思わせたり、プログレっぽい応酬に耽ったりもする。たいそう面白かった。3人でやっている音楽とは思えない。

マイアのフルートのプレイは、サヒブ・シハブの息もれ呻きスタイルをより過激したようなもので、フルートを吹きながらスキャットや歌までやる。そういうギミックを抜きにしても、小気味のいいフレーズを次々と繰り出すので気持ちがいい。

17、曲を進めながらのメンバー紹介。パーカッションの駒澤れおがカリンバの妙技を披露。お見事。続くベースのアブドゥールは、トルコ帽をかぶり、ヴェールをまとったマイアと寸劇。アブドゥールがトルコ語(?)で何かいうと、マイアが「私はコンドームが破れてできた子供ではありません、といっています」と通訳。ああそうか、コンドーム=トルコ帽に引っ掛けていたのか。

最後にマイアが自己紹介。ここで全員が色眼鏡をかけ、「そして私は、マイア……ヒー、マイアフー」と「恋のマイアヒ」に突入してひとしきりふざけた後、脈絡なく「男と女のテーマ(シャバダバダ、シャバダバダ、トワエモワ)」に転じて、オチが「パパ、ごめんなさい」。

すっかりネタにされているパパ。

# あ、あと、9でゲストのEpizoが弾いたコラ(アフリカンハープ)の響きはたいそう美しかったな。


(マイアとOKI)
1.
(OKI)
2.
3. Uchaore Irekte
4.
5.
6.
(マイア・バルーBAND)
7. ポプリ1
8. 神話
9. アジア
10. ONGAKU
11. 小さな奇跡
12.
13. 生きる(Vivre)
14.
15. デロスの丘
16. Gelem Gelem
17.
(アンコール)
18. 地球を取ってよ!

2009/07/11(Sat)
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Giulietta Machine@公園通りクラシックス

20090624-2.jpg

2009年6月24日(水)19:30
ジュリエッタマシーン
江藤直子(p、key、voほか)、大津真(gほか)、西村雄介(b)、藤井信雄(ds)
ゲスト:斎藤ネコ(vn)、小川美潮(vo)
公園通りクラシックス


CD発売記念ライヴ、第2回。先月は中目黒・楽屋という場所柄、隠れ家で開かれた会員制の集まりという雰囲気もあった。今晩は渋谷、パブリックな会場で、立ち見客も出る盛況。

少ない音数で隙間のある音場が組み立てられ、そこへオーディエンスが自身の記憶や思い入れを投影することで音楽体験が完成する。意識に上るのは人それぞれ、時によりそれぞれ。映画であったり、(別の)音楽であったり、香り、文章、その他あれこれの記憶の断片であったりするだろう。「BGM」と戯称するのはそれでだろう。ほどほどに抽象的なせいで、かえって脳内に豊かな響きが残る。

だから、これまで何度かジュリエッタマシーンのライヴをきいて、バンドが出す音になんら過不足を感じることはなかった。

ところが今晩、前半に斎藤ネコのヴァイオリンが入ってみると、バンドに微量な熱が加わり音楽が驚くほど具象的になって面白かった。音響的にはサステインの効く楽器がひとつ加わったというだけなのだが、熱の加え方が絶妙。

特にそう感じたのは入って最初の6。江藤のハミングを引き継ぎ、G線の低い音で表情を抑えてメロディを奏でたところ。ここを高い音で緩急強弱の節回しでやろうものなら、およそジュリエッタマシーンの音楽にそぐわない。一輪車を漕ぐようなトリーリョス・ウルバーノスのリズムにそぐわない。そのギリギリのところで、表情豊かな楽器を抑制して鳴らす。このあたりが長年の呼吸なのか、と思う。

そういうサジ加減は、斎藤の演奏の端々に感じられ、手元のメモに「サッポロ一番塩ラーメンには白ゴマ」「ギョウザのタレには酢」などと書き残したほどだし、その晩に食ったパスタに掛けていえば、ボロネーゼソースのリングイネにはやはりパルメザンチーズが合う。それなしでも十分に美味いが、あればなお美味い。

抽象と具象ということなら、小川美潮の歌が入れば、これはもう具象的音楽の極み。愛猫を亡くした悲しみの淵で歌詞を書いた(小川)という12。経緯をMCできいたからか、ピアノの短いが印象的なイントロは、猫の気まぐれな歩みを描写していたかのよう。「悲しみを空へ~」という歌を引き継ぐギターのピックアップソロの巧みさときたら、空へ飛んで行きかけた風船の糸をナイスキャッチしたかのようだ。

アンコール1曲めは、ようやく念願かなってワン・ノート・サンバ。恋人同士、友達同士の絆を歌う日本語詞がすばらしい。録音してくれないものか。おかしかったのはこの曲の斎藤のソロ。本当にワン・ノート(とオクターヴ)しか弾かないんだもの。


1. Samba Giulietta
2. Caprica
3. Africo
4. Lounge
5. Smith
6. Arios(n)
7. Rain Tree(n)
8. Song(n)
9. Nanan(n)
(休憩)
10. ときどき(m)
11. ワルツ・フォー・美潮(m)
12. ナイト・ソング(m)
13. 三月の水(m)
14. ぼんやりと(m、n)
15. バラに降る雨(Double Rainbow)(m、n)
16. Duet Song for Neko and Mishio(m、n)
17. ひまわり(m、n)
(アンコール)
18. ワン・ノート・サンバ(m、n)
19. A Ra(蛙のサンバ)(m、n)

2009/06/24(Wed)
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Giulietta Machine@中目黒・楽屋

photo_20090529.jpg

2009年5月29日(金)19:30
ジュリエッタマシーン
江藤直子(p、key、voほか)、大津真(gほか)、西村雄介(b)、藤井信雄(ds) 、ゲスト:小川美潮(vo)
中目黒・楽屋


ジュリエッタマシーンの音楽を、真に受けてはいけない。「嘘つきクレタ人」の音楽を。

新譜のオープニングであり、この日の1曲め「Samba Giulietta」は、録音だと私にはほとんどサンバにきこえない。2拍めにスルド(またはそれに代わる低音)がきこえないから。でもライヴではそこ、2拍めにバスドラのキック(ドドッ)を入れた。嘘つきである。

3「Arios」、オクターヴを多用する江藤のソロが実にかわいくて、ニコニコしてしまうのだが、グランドピアノをトイピアノのように弾くなんて、やはり嘘つきである。

6「Song」。CDをきいても思い当たらなかったのだけれど、ああそうか、ジョビンにストレートなオマージュを捧げているのか。でも、自己隠蔽と韜晦を旨とするような人たちのやること、真に受けてはいけない。

休憩後、小川美潮が加わり、空気ががらりと変わった。クレタ人たちがみな、少しずつ本当のことを話すようになった。曲の来歴を説明するMCも含めて。

今回のライヴのために書かれたという11「ぼんやりと」。長くて美しいメロディをもつ曲で、そういう形式であるというだけで、なんだかChega de Saudadeを連想した。12「世界の終わり」は「愛と土を踏んづけて、歩いていこうよ」という歌詞をもつ。世界の終わりに、どこへ向かって歩いていくというのか。リンゴの木を植えるのか。

13「Double Rainbow」は、さいきん都心でかかった二重の虹のことが思い出され、小川の口から幸せが虹の帯になって流れ出してくるような、見えないものが見えるような不思議な気持ちになった。

14「三月の水」では、抽象的な現代詩のような原詞にあてられた日本語が、これもきわめて映像的で、絶妙。個人的には当日の昼間に目にした武蔵野の風景(雨、土、木、風、空、遠くの緑、猫、その他のもろもろ)が次々とシンクロして、どこかであれをみられていたのじゃないかと思い少し怖くもあり、でも涙がじわじわ滲んできた。バンドは、水のように、空気のように、歌を包む音をやさしーく鳴らしている。

あ、間違えてはいけないのだが、この曲は春の歌ではない。南半球は季節が反対。

終演後、大津があちらから歩いてきたのでお疲れさまでしたと声をかけたら、「すごく緊張した~」と言いながら通り過ぎていった。

やっぱり、嘘つきに戻っていた。

(車のラジエーターに穴が開いてしまった小川は、その晩、どのようにして帰宅したのだろうか。)


1. Samba Giulietta
2. Caprica
3. Arios
4. Africo
5. Lounge
6. Song
7. Tranquillo
8. Rain Tree
9. Nanan
10. Smith
(休憩)
11. ぼんやりと(この日のために江藤が書いた)
12. 世界の終わり
13. Double Rainbow
14. 三月の水
15. Night Song(4/18のライヴのために江藤が書いた)
16. Waltz for Mishio(同上)
17. ひまわり
(アンコール)
18. A Rã(蛙のサンバ)


【予習】
Giulietta Machineの3作品(Amazon.co.jp)

2009/05/29(Fri)
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マデリン・ペルー@ブルーノート東京

photo_20090521.jpg

2009年5月21日(木)21:30
マデリン・ペルー(vo、g)
ジム・ビアード(key)
ジョン・ヘリントン(g)
バラク・モリ(b)
ダレン・ベケット(ds)
ブルーノート東京


ステージの回数を重ねて、箱は十分暖まっていた。月曜日とは比較にならないくらいのタイトさ、濃さ、説得力が、歌にも演奏にもあった。最初から。

1曲めを終えて、マデリンはカポタストを楽屋に忘れたきたことに気づいたらしい。心中穏やかでなかったろう。でも、ステージを下りて取りに行く前に、「ドラマチックな曲ですよ(歌なしでもきいててね)」といい残す余裕があった。少しの間、ビアードとヘリントンがイントロを転がしていると、今出た店から忘れた傘を取ってきたような様子で戻ってきた。こんなの人生の中でほんの些細なハプニングに過ぎないわ、とばかりに。

ドラムとベースは、最少にして十分なパルスを音楽の土台に淡々と打ち込んでいく。ビアードはガンガン弾ける人なのに饒舌に流れない。ヘリントンもスティーリー・ダンの一部の曲での暴れぶりが嘘のような角の丸いプレイ。ソロをやっても歌の世界観を上塗りしてしまったりしない。みな半歩くらい後ろに退いて、やさしいまなざしを歌手に向ける。

3. River of Tearsでハモンドオルガンのイントロが流れた。曲が進んで気配がした。隣りをみると、連れが涙を流している。「涙の川」という曲で。この数分間は、かんたんに言葉にできない(したくない)震えるような時間だったな。

丸くなってストリート演奏のようにやった6から8の3曲。マデリンのパフォーマーとしてのルーツを伝えるようで、ヨーロッパの小都市の街角できいているような錯覚がした。行ったことなんて、もちろんないんだが。

アンコールでやったエディット・ピアフのラ・ヴィ・アン・ローズ。2日間きいた中で、ギター弾き語りはこの曲だけだった。「人にきかれて、そういえばやってなかったと気づいて」といっていたので、4日間通してこのステージでだけだったのかもしれない。あらためて歌詞を調べて、その幸福感に満ちた歌詞を、生易しくなかったらしいピアフという人の人生と重ね合わせてみると、マデリンはこの曲を特別な仕方で愛しているのだろうな、と思う。

フランス語/英語
lyricwiki.org/Ali_Project:La_Vie_En_Rose
日本語
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q139856923

最後、これも珍しくストレートな4ビート。ヘリントンとビアードはこの時とばかりに弾けて、幕。

酒屋でならボトルごと買えそうな値段のバーボンを、4杯も飲んでしまった。でも、これほど酒が進む音楽はない。


1. Don't Wait Too Long
2. Bare Bones
3. River of Tears
4. A Little Bit
5. You Can't Do Me
6. La Javanaise
7. Don't Cry Baby
8. Weary Blues
9. Half the Perfect World
10. Blue Alert
11. J'ai deux amours
12. Dance Me to the End of Love
13. Instead
(アンコール)
14. La vie en rose
15. I Hear Music


Booker T. & the M.G.'s@ブルーノート東京

2009/05/21(Thu)
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マデリン・ペルー@ブルーノート東京

Peyroux.png Waits.png

2009年5月18日(月)21:30
マデリン・ペルー(vo、g)
ジム・ビアード(key)
ジョン・ヘリントン(g)
バラク・モリ(b)
ダレン・ベケット(ds)


悪くない。彼女はまったく悪くないのだ。たぶん私がいけない。

新譜「Bare Bones」の曲をさぞかしいっぱいやってくれるのではないかと思い込んで、全11曲の歌詞を検索して、PDFに書き出して、iPhoneに落として、演奏が始まる直前まで、それらを読んでいたりした。それくらい新譜はいい。全部オリジナル、人の褌(というのも変なたとえだが)を借りない歌詞がいい。

「たくさんやりたい曲があるのに、時間が限られてて」と、マデリンは言った。でも、それだから新しい歌を歌えばよかったのではないかと思うが、どうか。「ブルーノート」という場所、記号、客層を慮った、ベスト盤みたいな選曲になっちゃった。

2で、「みなさん飲んでくれているといいんですが」「父のことを歌った歌をやります」。そう言われても、事情を知らない観客には唐突。今回のツアーのチケット1枚あたり1ドルを反DV団体に寄付する。彼女自身がDVの保護施設で過ごしたことがあり、アル中の父は2005年に亡くなった、とか。
Philadelphia Inquirer - Singer now of her own songs

3、4あたりでようやく、マデリンの歌の温度も、会場の温度も上がってきた。5の原曲の形をとどめないフェイク。7も10も、そう。でも、前回の来日の、La JavanaiseからHalf the Perfect Worldにつながるあたりの感動はないんだなあ。

今日は初日。ウォーミングアップと考えて、木曜日の2ndに期待しましょう。


1. Don't Wait Too Long
2. Bare Bones
3. You're Gonna Make Me Lonesome When You Go
4. A Little Bit
5. I'm All Right
6. Weary Blues
7. Half the Perfect World
8. J'ai deux amours
9. Dance Me to the End of Love
10. Instead
(アンコール)
11. Walkin' After Midnight
ブルーノート東京のセットリスト(2nd)に6. Don't Cry Baby、8. Our Lady of Pigalleとあるが、正しくは上記。)



2009/05/18(Mon)
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スカパラ@Zepp Tokyo

photo_20090509-1.jpg

2009年5月9日(土)18:00
東京スカパラダイスオーケストラ
Zepp東京


ひとつのツアーで2度のライヴにお邪魔したのは初めてだったかもしれない。今回は、2度みさせてもらって本当によかった。ライヴバンドとしての充実ぶりは今さら書くまでもないんだが、バンドが20年続き、今に至るまでテンションを保っている秘密。それが2階の最後列からうかがえたような気がした。ツアーファイナル。32回めのステージ。

要するに(というと乱暴にすぎるかもしれないが)、メンバーそれぞれがそれぞれのやることを面白がっている。あれだけ個性的な面々が揃っていれば、さぞかし面白いだろう。それを一番感じたのは、どの曲でだったか、ステージ中央から迫り出した短い花道の上で、フロント4人がてんでに絡んでポーズをつけていたところ。

その後方で川上が、彼らの挙動に大受け、ベースを弾きながら天を仰いで爆笑していた。「バカやってんなー!」という声がきこえんばかり。ああいう瞬間。フロントでポーズをつけているのはもちろん演出だろうが、そうわかっていても笑えるバカバカしさ。

青木がいなくなって丸10年。では、青木がいたら、このバンドはこのような音を出していたのか。続いていたのか。新しいファンを獲得し続けていたのか。

答えはたぶん……。そんな「たられば」はまったく栓無いことではあるけれど、終わってお台場を離れる頃、どうしてもそういうことを考えた。

何にせよ、この日のライヴは、ムダが殺ぎ落とされていて、以前みたどのパフォーマンスとも違って、音が筋肉質、引き締まっていた。

最高記録を達成してしまったバンドの次の一歩は、自己記録の更新しかないだろう。アスリートがコンマ1だかゼロ1だかの更新を目指すように、その道は易しくないと思う。

そのあとを追う甲斐はあると思う。


1. さよならワルツ
2. ルバン三世のテーマ
3. A Song for Athletes
4. Heaven's Door
5. 疾風の剣
6. Witching Hour
7. トーキョースカメドレー09(Shot in the Dark ~ Ska Jerk ~ Jamaica Ska ~ Lucky Seven ~ One Step Beyond)
8. One Eyed Cobra
9. そばにいて黙るとき
10. Routine Melodies
11. Like Jazz on Fire
12. 太陽にお願い
13. Sugar Fountain
14. Already Steady
15. Pride of Lions
16. White Light
17. Paradise Blue
(アンコール)
18. You'll Never Walk Alone
19. Ska Me Crazy
20. (もう一曲、アンコール。曲名を思い出せず棚を探したんだが、CDがない。)

2009/05/09(Sat)
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マダムギター長見順@渋谷dress

photo_20090426.jpg

2009年4月26日(日)19:00
マダムギター長見順(vo、g)
dress(渋谷)


同じ日の午後にきいたマーラー。その音楽を説明するのに、学者のアドルノが「突発」という概念を使う。前後の脈絡から逸脱して、音楽や意識のスムーズな流れを分断・異化するような部分を指してのこと(あまり詳しいわけではないので、それ以上は突っ込まないでほしいけれど笑)。

そんな「突発」の瞬間が、マダムギターの音楽にもふと現れる。「夏に生まれた夏子さん」に唐突に出てくる「冷やし中華の錦糸卵」という映像的なフレーズや、曲名失念したが「思い出し笑い」など、「だれでもそういうことを思いついたり言いたくなるけれど、実際に口にしたらただのヘンな人でしょう」というイメージや論理の跳躍を、お出汁のきいた声とギターできかせられると妙に納得してしまう。

危うい足取りで着地点を探り、終わってみれば世界は平和、両の脚で地面に立っていた、というような芸。

それをオーケストラ100人でやるマーラーと、ギター1本でやるマダムギター。いささか牽強付会なようだが、どちらも山本夏彦翁の「浮き世のことは笑うほかなし」という書名を思い出さないでもない演奏をきいた、いやー楽しい一日であった。

2009/04/26(Sun)
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しぶやさんといっしょ@なってるハウス

photo_20090404.jpg

2009年4月4日(土)20:00
しぶやさんといっしょ
渋谷毅(うた、ピアノ)
かわいしのぶ(うた、ベース、いろいろ)
藤ノ木みか(うた、パーカッション)
外山明(うた、ドラム)
ゲスト(登場順):平田王子(うた、ギター)さがゆき(うた)小川美潮(うた)上村勝正(ベース)大川俊司(ベース)
なってるハウス(合羽橋)


はじまり。「ポンポンポンポ、ポン」と下降するピアノのイントロがジャズのスタンダード(Autumn in New YorkかGhost of a Chance)のメロディと似ていて、あれあれ今日の企画は違うはず……と思いかけたところへ渋谷さんの歌。あしたのあしたのまたあした(おかあさんといっしょ)。

そこですぅーっと別の次元に引き込まれたような感じで、今思い出しても全編、目が醒めたまま夢を見ていたような気がする。以下、夢見心地の覚え書き。

9「春のさよなら」。「いちねんせいだよ、みんなみんなげんきで!」。友人の子どもが月曜日から一年生。早いものだなあ。めでたいなあ。そういう感慨を持ちながらきいた。

平田さん入って、11「ほしのうた」の歌詞(ほしはね/ほしはね/これからうまれるこどもたち/だからあんなにうつくしい/ほしはね/ほしはね/きらきらりん)。12の渋谷さんの右手がこの日は「カキラランッ」ときこえた。初めてカタカナになってきこえたのは、きらきらりんという歌詞をきいたせいか。

さがさん入って、15「Let Me Call You Sweetheart」。子どもの歌のあいだに置かれると、何かまた別の趣がある。パパとママの若い頃。16と17、さがさんの日本語の歌をきくのは初めてか。買って帰った中村八大集にも17が入っていたけれど、生できいたのは格別だったなあ。CDは帰宅してからぐるぐる回している。

小川美潮さん入って、「小川さんが歌う中で一番好きな曲」と前置きした24「はじめて」では、終わっても渋谷さんは「はいー」と上機嫌。次の25でも「イエイ、イエイ」。そろそろ酔っぱらっていたのかもしれないけど。「楽しい時間はすぐ終わっちゃうんですよね」という言葉にしみじみ。

歌のお姉さんのような藤ノ木さん。少女漫画に出てきそうな美形のかわいさん。よく笑う外山さん。ふだん足を運ばない遠くの町だったせいもあり、やっぱり夢をみていたような気がする。小さなドールハウスで、おもちゃの人形たちの演奏会。帰りに地下鉄ひと駅だけかわいさんとご一緒した。あのたくさんの楽器が小さなバッグに収まっていたのも、どこか不思議な手品めいている。

ふた月で6回、渋谷さん関連のライヴをみせてもらった。手引きをしてくれた友人に感謝を。ありがとう。

セットリストは、同行したもうひとりの友人の労作を拝借した。ありがとう。

01 あしたのあしたのまたあした(S)
02 こんなこいるかな(K、F)
03 くじらのとけい(K、S、St)
04 雨だれピチカート(F、S)
05 夏だよ海だよ音頭だよ(K、F)
06 カニのおじさん(F、K)
07 リンゴ村だより(F、S)
08 雪はこどもに降ってくる(F、K、S)
09 春のさよなら(K、F)
10 月のうさぎルーニー(平田王子)
11 ほしのうた(平田王子)
12 初恋の丘(平田王子)
※華乃家ケイと渋谷毅の「たそがれの夢」でも採り上げられている一曲。北山修作詞
13 音楽の理由(平田王子、S)
※平田王子「マイ・ジョアン」所収
(休憩)
14 夢のなか(K、St)
15 Let Me Call You Sweetheart(さがゆき)
※さがゆき、渋谷毅、潮先郁男「We'll Meet Again」所収
16 青いシャツ(さがゆき)
※渋谷毅が伊東きよ子に提供した曲。山上路夫作詞。原曲は「ソフトロック・ドライヴィン*美しい誤解」というコンピレーション盤で聴ける
17 雨の遊園地(さがゆき)
※中村八大の作品。谷内六郎作詞
18 あっちこっちたまご(F、K、St)
19 おおきいてちいさいて(小川美潮)
20 ちょっとまってふゆ!(小川美潮)
※以下、22まで上村勝正がベース
21 ふゆっていいな(小川美潮、St)
22 あやとり(小川美潮)
※渋谷毅が森山良子に提供した曲。松本隆作詞。金子マリ+渋谷毅「MARI SINGS ALONG WITH SHIBUYA-SAN」でも採り上げられている一曲
23 キリンのかあさん(小川美潮)
※「母と子のテレビ絵本」にて小川美潮歌唱
24 はじめて(小川美潮、S)
※小川美潮「檸檬の月」所収
※以下、25まで大川俊司がベース
25 Dear Mr. Optimist(小川美潮)
※小川美潮「檸檬の月」所収
26 さるが木からおっこちた(F、K、S)
27 ぼくのミックスジュース(F、K、St)
28 ふたりでひとつ(K、S)

2009/04/04(Sat)
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