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コマンダンテ@渋谷ユーロスペース

オリヴァー・ストーン監督「コマンダンテ」。キューバの最高指導者フィデル・カストロ(80歳)のインタビュー映画。先週観た「ロストロポーヴィチ人生の祭典」のロストロポーヴィチ(旧ソ連のチェリスト/指揮者)も80歳(4月27日死去)。かつ、そちらもインタビュー映画と呼べそうなもので、偶然にも1週間のうちに、元社会主義国の音楽家と現社会主義国の革命家、同い年のお爺さんが主人公で、同じような作りの映画を観ることになった。

平日の映画鑑賞は危険で、心配したとおり上映開始直後から眠気に襲われた。でも、カストロがストリートに出て子供たちから「コマンダンテ(司令官)、コマンダンテ」と慕われる印象的な場面で目がぱっちり。バックに流れたソノーラ・マタンセーラのYerbero Modernoに親しんでいたことも眠気ざましに役立った。

キューバ危機(当時の在キューバロシア大使の非力なスペイン語能力が事態を複雑にした)、ケネディ暗殺(アメリカの国家的関与を疑っている)、ヴェトナム戦争への関与(捕虜への拷問はなかったと断言)、旧ソ連/ロシア指導者(フルシチョフとは気が合った、エリツィンと酒量を競うのは大変だ)、南アの核保有、環境問題などなど…、不世出の革命家の貴重な肉声が記録されている。どんな評伝やドキュメンタリーも敵わない、これはオリヴァー・ストーンの大偉業といえるのではないだろうか。DVDほしい。

8~9年前にキューバに旅行して、革命広場を訪ねた。ホセ・マルティ像(とタワー)の背後にカストロのオフィスがある。通り越しにカメラを向けて写真を撮っていたら、銃を携えた衛兵にシッシッと追い払われた。そのオフィスの内部が今晩見られたのは感慨深かった。旧市街、マレコン通り、コヒーマルの懐かしい情景。ストーンとカストロが食事をしていたコヒーマルのレストランは、ヘミングウェイが行きつけていたラ・テラサに違いない。

エンドロールが流れ始める寸前、ラストでかかる曲のイントロのフレーズにカストロの演説を重ね合わせて、あたかもカストロがラップをしているように聞かせる場面があった。これは素晴らしいアイデアだ。「本題には関係ないので手短かに付け加えますが、キューバは音楽の国ですから」と。パンフレットを見たら、音楽担当のアルベルト・イグレシアスはペドロ・アルモドバル監督作品でも仕事をしていた。そうかそうかそうだったなそれではと「トーク・トゥ・ハー」のサントラを聴きながら帰ったら、カエターノの歌声(ククルククパロマ)が聞こえてきて、何となく気分は昨晩のマリーザ・モンチのライヴと地続きとなったのだった。

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2007/05/30(Wed)
映画 | trackback(0) | comment(0) |


Marisa Monte@Bunkamuraオーチャードホール

マリーザ・モンチ、15年ぶりの来日。「ぶり」といっても15年前には彼女の音楽を聴いていないので、今回がライヴを聴く最初のチャンス。

定刻よりやや遅れて客電が落ち、懐中電灯を頼りにメンバーが現れ、真っ暗のまま演奏が始まった。歌声が聞こえても、まだ真っ暗。演出なのだろうとは思ったけれど、照明が故障したのかと思ったよ。やっと最終コーラスになってからマリーザにスポットが当たった。6をやったあとにベース/ギター/コーラス担当のDadiを紹介。リオにあるマリーザ家とダヂ家はご近所だそうで、ほとんど毎日電話をかけたり家を行き来してギターを弾いたりしているそう。マリーザが「ダヂさん」と呼んだのが微笑ましかった。

8からマリーザは楽器を置いてセットの櫓を降り、14までマイクで歌に専念。背景の幕があがってオレンジの照明があたる。この中盤の照明の演出が面白かった。10. Alta Noiteでは、イントロの手回しオルゴール(星に願いを)をアクセントにして演奏が始まり、背景では月を模した白いスポットライトが上手から下手にゆっくり移動していく。後背は曲ごとにオレンジ~ピンク~ブルーと色を変え、Meu Canario(わたしのカナリア)ではたいそうきれいな黄色に染まった。カナリアの声を真似ながらマリーザが客を煽る、このあたりが今晩のハイライトだったと思う。

華のある歌手である。四肢の細さ長さが挙動にしなやかさと張りを与えて、それがライヴでの表現にプラスに働いていた。ただ、ヴォーカルのダイナミックレンジが狭く、高音域と低音域が説得力をもって耳に届くことがついになかった。実際に声が出ていないのか、機材や会場のせいなのか、はたまた座席の位置のせいなのか、わからなかったが。

総じてよいコンサートだった。アンコールを含めて1時間40分と、ちょっと食い足りなかったけれど。

1. Infinito Paricular
2. Universao ao Meu Redor
3. Carnavalia
4. Vilarejo
5. Passe em Casa
6. O Bonde do Dom
7.
8. Maria de Verdade
9. Carnalismo
10. Alta Noite
11. Satisfeito
12. Danca da Solidao
13. Meu Canario
14. Segue o Seco
15. Beija Eu
16. Ate Parece
17. Pra Ser Sincero
18. Tema de Amor
19.
20. Velho Infancia
~Encore~
21. Nao Va Embora
22. Ja Sei Namorar

2007/05/29(Tue)
ライヴ - ブラジル&周辺 | trackback(0) | comment(0) |


ロストロポーヴィチ人生の祭典 Elegy of Life Rostropovich. Vishnevskaya.

先月末に亡くなったロシアのチェロ奏者ムスティスラフ・ロストロポーヴィチ(とその妻でソプラノ歌手のガリーナ・ヴィシネフスカヤ)の記録映画。監督アレクサンドル・ソクーロフはイッセイ尾形演じる昭和天皇を主人公にした『太陽』を撮った人(作品は未見)。100分余りの映画で、情報量の多いこと多いこと。音楽が単に音楽ではいられなかった旧ソ連だから。夫婦の金婚式に出席したボリス・エリツィンはロストロポーヴィチ死去の1週間ほど前に先立った。プロコフィエフとスターリンが同日45分差で死んだエピソードがロストロポーヴィチの口から語られる(映画ではなくプログラム)。ヨーロッパよ、さようなら。新しいヨーロッパに、こんにちは。ショスタコーヴィチとマーラーへの言及など、いろいろ思考の糧を与えられた気がする。

2007/05/23(Wed)
映画 | trackback(0) | comment(0) |


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