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デイヴィッド・シルヴィアン@Bunkamuraオーチャードホール

David Sylvian
The World is Everything Tour 2007
David Sylvian (Vocal, Guitar)
Steve Jansen (Drums, Keyboard)
Keith Lowe (Bass, Chorus)
Takuma Watanabe (Piano, Keyboard)
Bunkamuraオーチャードホール


2004年4月以来、3年ぶりのデイヴィッド・シルヴィアン来日公演。先週、弟スティーヴ・ジャンセンの初ソロアルバムがリリースされたばかりなので、今晩はさながらレコ発ライヴのような期待も。そのアルバムの1曲、Playground Martyrs(校庭の殉教者)は1週間で自分の殿堂入り、珠玉の名曲である。生で聴けるのを楽しみにしていた。

果たして…。デイヴィッドの声はCDのようなシニカルで軽くそれでいて優しい感じが少なく、苦しそうでくぐもって湿っている。ツアー中に過労でいくつか公演をキャンセルしたそうだが、たしかに調子が悪そうだ。(School bell ringsのringsという箇所では、音程がシャープして唐突にビリー・ホリデイのフレージングを連想させた。不思議な。)

曲中、曲間の咳もひどかった。体調不良はプロとしていかがなものかという見方もあるだろうし、一方で不調を押して日本までのフライト、大阪からの移動、70分間のパフォーマンスをありがとうという見方もありうる。私としては「ありがとう」だった。Nine Horsesの一連の作品のように、コンピュータの中でゴニョゴニョ作った音楽もそれはそれですばらしい。だけれども、デイヴィッドの音楽が「せーの、どん!」で始まるロックであることをあらためて確認できただけでも、今回はこれで十分。

プレーヤーたちのミュージシャンシップは極めて高く、スティーヴはバンドの屋台骨。キース・ロウのベースとともに低音を炸裂させ、痛む親不知にたいそう響いた。でも、もっともすばらしかったのは渡邊琢磨のピアノ。デイヴィッドのライヴを観るのは計4回のツアーで通算6回めになるが、グランドピアノの起用は初めてだった。渡邊琢磨は何カ月か前にキップ・ハンラハンのトークライヴにゲストで出ているのを見て、(キップほどではないが)変な人だなあと思ったものだが、終演後におひねり代わりにCD(Collected Works 2000-2007/Combopiano)を買ってみた。

1階2列目の良い席だったけれど、近すぎると音が離れすぎていけない。次回はもう少し小さな会場でやってもらいたい。中野サンプラザも悪くないのに。

1. Wonderful World
2. It'll Never Happen Again (Tim Hardin)
3. World Citizen ~ World Citizen (I Won't be Disappointed)
4. The Day the Earth Stole Heaven
5. Ride
6. Playground Martyrs
7. Transit
8. A Fire in the Forest
9. Ghosts
10. Snow Borne Sorrow
11. Jean the Birdman
12. Sugarfuel (Readymade)
13. The Librarian

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2007/10/30(Tue)
ライヴ - その他の音楽 | trackback(0) | comment(0) |


ダニエル・バレンボイム;シュターツカペレ・ベルリン ワーグナー:トリスタンとイゾルデ

ワーグナー:トリスタンとイゾルデ
ダニエル・バレンボイム指揮
ハリー・クプファー演出
クリスティアン・フランツ(トリスタン)
ルネ・パペ(マルケ王)
ワルトラウト・マイヤー(イゾルデ)
ロマン・トレケル(クルヴェナル)
ライナー・ゴールドベルク(メロート)
ミシェル・デ・ヤング(ブランゲーネ)
シュターツカペレ・ベルリン
ベルリン国立歌劇場合唱団
NHKホール

このために仕事を休み、やや後ろめたさを感じながらの鑑賞。演奏開始が15時20分、途中40分間の休憩が2度あって、カーテンコールが終わったのが20時半。実演奏時間は4時間くらいだったろうか。とてつもなく濃密で、あっという間に時間が過ぎた。CDを聴くのと生を観るのとでは大違い。滑り込みでエコノミー券を買って本当によかった。4時間のパフォーマンスというと、2004年のもはや“伝説”のジョアン・ジルベルト公演を思い出す。

第一幕、トリスタンとイゾルデが媚薬の杯を飲み干す。飲んでしばらく2人が座り込んで動かなくなる。薬が身体の深いところに染みてジーンと効いていくよう。抱き合ったままステージに転がる。ここもそうだし第二幕の逢い引きの場面でもそうだが、かなり露骨に性的な描写を強調していたと思う。演出のクプファーはプログラム所収のインタビューで、ブランゲーネ(→イゾルデ)、マルケ王(→トリスタン)、クルヴェナル(→トリスタン)のセクシュアルな関係性について語っている。

第二幕、トリスタンとイゾルデの酔い痴れたような二重唱。マルケ王のモノローグ(パペの張りのある歌唱は素晴らしかった)。このあたりにワーグナーのオペラの長さを実感しながら、第三幕、幻影を見るトリスタンとイングリッシュホルンの旋律の絡みに感じ入る。

終曲、素晴らしいイゾルデ(マイヤー)の歌。終わりに幕が下り始める、イゾルデが死んだかどうかはわからない演出なのだが、拍手が早めに起こったのは残念だった。前奏曲とこの「愛の死」はセットで演奏されることが多いが、クナッパーツブッシュやムラヴィンスキーの演奏にCDやDVDで触れてもピンとこなかった。このフィナーレはやはり4時間のドラマを最初から追ってこそ良さを感じられるものではないだろうか。

プログラムの61ページで誤植を見つけた。「ダニエル・バレンボイムにとって、『トリスタンてイゾルデ』はもっとも早くから親しんだワーグナー作品である」。Tristan und IsoldeでなくTristan ist Isolde。けっこう深い誤植かもしれない。

明日と土曜日のシェーンベルク:モーゼとアロンも観たくてたまらないが、懐具合と仕事が許さず断念。もしかすると後で激しく後悔するかもしれないが。

2007/10/17(Wed)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


マーラー:交響曲第9番 ダニエル・バレンボイム;シュターツカペレ・ベルリン

マーラー:交響曲第9番ニ長調
ダニエル・バレンボイム指揮
シュターツカペレ・ベルリン
サントリーホール

コントラバスが正面後方に8人。ヴァイオリンは両翼配置。第一楽章の出だしのチェロとホルンの照応(バーンスタインが心臓の不整脈にたとえたという)をはじめ、扇形に広がるオーケストラが局所的散発的に動くさまが視覚的に面白い。生きているうちは作曲家としてより指揮者として名をなしたマーラー。やはり指揮台に立つ感覚で実演の効果を考えながら作曲を行っていたのだろうか、と思ったりした。

金管が強い。CDでは当然弦が前に出ていてそれほど感じなかったが、今晩はチューバ、トロンボーン、トランペット、ホルンが強力だった。それに続くのが木管。フルートは特に素晴らしかった。マーラーの音楽は金管・木管の役割が大きいことを再認識させられた。

指揮者バレンボイムをメタメタに言う評論家がいるけれど、すばらしい音楽家だと思う。マーラーの音楽は曲のアクが強過ぎて、あるいは作品が雄弁過ぎて、演奏家の個性が出づらいものかもしれないと思う。マーラー9番は他にワルター、クレンペラー、バーンスタイン3種、バルビローリ、シャイー、ベルティーニを聴いただけだけれど、その中でも今夜の演奏は、瑕疵はあっても力強く素敵な演奏だった。

第三楽章が特に素晴らしかった。終わって思わず拍手したかったが、楽章ごとにしないのがクラシック演奏会のなわらしだ。続く最終楽章もコーダを長く長く引っ張る。ヴァイオリンもヴィオラも、弓をこれ以上引けずにホールドしたまま、指揮者が演奏を終えるのを待っていた。バレンボイムの肩から力が抜けて、ちらほらそして大きな拍手がわきあがる。

15分くらい拍手は続いた。アンコールはなかった。しかし、3週間に及ぶ長い滞在でオペラ3本のほか4つのプログラムをこなすハードスケジュール。アンコールのピースを用意しろというのは酷かもしれない。シェーンベルクの何かが聴ければいいな、と思ったけれど。

もし1時間20分ほど暇ができたら、このコンビのこの曲のCDを聴くのはかなりよい時間の過ごし方だと思う。

しかしバレンボイム、ズボンの右だけ裾丈が短かった。気のせいか、遠目のせいか?

2007/10/12(Fri)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


松田美緒+ジョアン・リラ+翁長巳酉グループ

松田美緒+ジョアン・リラ+翁長巳酉グループ
横浜赤レンガ倉庫1号館3階ホール

8月から土日休みもほとんどなく働き続けている。ストレスとタバコで舌が辛いし胸苦しいし、耳鳴りがする。今日は秋の甘い空気をいっぱい吸い込んでリフレッシュ。

どうして松田美緒という歌手に惹かれるのか。音楽に向かう背筋の伸びた姿勢の良さ、に尽きる。この人がお母さんになったら、子どもは幸せだろうなと思う。こんな唄を毎日子守唄で聞かせてくれるのだから。

ブラジルからのゲスト、ジョアン・リラは別格として、ヴァイオリンの太田惠資に大きな拍手を。5のソロは、The Police, Andy SummersのDriven to Tearsのギターソロを思い起こさせた。その他のソロ、松田の唄のオブリガードも素晴らしく、今回初めての共演だそうだが、彼女の声ととても合っていたのでぜひ一緒に録音してほしい。

横濱Jazzプロムナードというフェスの一プログラムで、今日の演奏は1時間弱。これから1カ月くらいにわたるレコ発ツアーの肩ならしといったところだろうか。新譜からの曲をもっとたくさん聴きたい(特に武満徹の曲)。31日に吉祥寺でライヴがあるそうなので、そちらも楽しみにしていよう。

松田美緒 ヴォーカル
Joao Lyra ギター
翁長巳酉 パーカッション
福和誠司 パーカッション
太田惠資 ヴァイオリン

1. (曲名わからない。ジョアン・リラのギターソロ。ショーロふう)
2. ビリンバウ Berimbau(インスト)
3. 祈りのかたち Feitio de Oracao
4. 決して Nunca
5. カヌーのコーコ(と言った? リラの作曲だそうで北東部/Forroぽいインスト)
6. Pitanga!
7. 神様 Foi Deus
8. 黒いツグミ Assum Preto
9. ゴンドラの唄
10. 田舎の列車 Trenzinho do Caipira

終演後、中華街まで歩いて久しぶりの海南飯店。列に並ぶこと小1時間。いつからこんなことになったのだろう。蒸し鶏、つゆなしネギそば、麒麟麦酒横濱工場製の瓶ビール2本で3630円。

2007/10/06(Sat)
ライヴ - ブラジル&周辺 | trackback(0) | comment(0) |


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