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パーヴォ・ヤルヴィ;フランクフルト放送響 ブラームス3&1@みなとみらいホール

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2008年6月8日(日)14:00~
横浜みなとみらいホール開館10周年特別企画
富士通コンサートシリーズ
パーヴォ・ヤルヴィ指揮
フランクフルト放送交響楽団
ブラームス:交響曲第3番 ヘ長調 作品90
ブラームス:交響曲第1番 ハ短調 作品68
横浜みなとみらいホール 大ホール

第3番。あれあれコンサートマスターが昨日と別の人、人のよさそうな眼鏡のあの方はどこへ?と目が泳いでいるうちに、指揮者が出てきて冒頭、長めの「ヘ~変イ~」。この部分の研究のために最近買ったアルテミスQのCD(シューベルト弦楽五重奏第2番ほか)がやたらにカッコよかった。余談だが。

32~33小節の木管のアクセントがかわいい。続くオーボエが美しく弦との組み合わせもよく、木管群が下降するのを弦のピチカートが柔らかい芝生のように受け止める。ポンポン、ポンポン。呈示部のリピートが終わり、展開部に入ったところ、真左を向いてVn群を煽っていたパーヴォがひらりと向きを変えて右側のVc、Kbに油を注ぐ。スコアを見直すとagitato(激して)の指定。少々芝居がかっているようにも取れる。ホルンの長い息の手前の一体感。虫眼鏡を当てるようなきき方をしなくたって、この楽章はとても感動的だった。

第2楽章、入りのやさしさ、あたたかさ。油断すると歩みを止めてしまいそうになる音楽に、そのたび息を吹き込み着実に続けていく。第3楽章、主題を弾くチェロの美しさはただものでない。クラリネットは秋の寂しげな感じ。4つある交響曲のうち3つめの第3楽章だから、よけいにそう感じたのかも。53小節からの静かなところ(変イ長調の第2部)では弦があまりヴィブラートをやらない。lunga(フェルマータを長くのばして)のあと、ハイライトのホルンはもう少し目立ってもよかった。休みなく最終楽章に入り、エネルギーを温存しながら少しずつ力強く発散する管と弦。後方両翼にあるホルンとトロンボーンがものすごいステレオ感で響く。2階正面の席で本当によかった。Vaのトップの人も上半身を上下左右に揺さぶりながらの大熱演…。と、コーダに入るあたりで何席か左の方で咳き込みはじめる人があり、コンコンコン、コンコンコンと、それはついに曲の最後まで数分間続いた。集中力が途切れて、第3番は終わった。あーあ。

第1番。今度はさっき大熱演だったVaが交代。第1楽章。さらりと始める。肩透かし。だけど、昔の巨匠のやりかたと別の感情の効果をというわけだから、序奏はこれでいいのかも。ティンパニのハ音のオルゲンプンクト(持続低音)というのがよくわかった。大きい大きい第2主題。再現部の強力さは呈示部の2割増くらい。

第2楽章。かなり期待していたぶん、失望が大きい。強すぎる弦が木管を邪魔して、せっかくの室内楽ふうで色彩豊かな楽章がベタっと単色で塗り上げられてしまった。私が大好きな60小節1拍め裏のフルートのテンション(b13th)も何となく流れていってしまった(もっとも、手持ちの録音でここがツボにはまるのはクレンペラー指揮のだけ)。ホルンのアインザッツがずれまくりだし、本当に残念。あとの3楽章も、フィナーレも。書くと気分が沈むから、ここまで。

すっかりボルテージが下がっちゃった。やれやれ家に帰ろう、駐車場の割引券を買いに地下1階のホール事務所へ下りていくと、みなとみらいホールの「館長さん」が喫煙スペースで煙草を吸っていた。持っていたスコアにサインしてとせがむと、「何? ブラームスって書けばいいの?」とかましながらも、中表紙にごていねいに日付まで入れてくださった(写真)。ちょっぴりがっかりの最終日も、この出来事で救われた。

1月にチケットをとってから5カ月弱。ブラームスのスコアやCDとの格闘もこれでしばらくお休みに。たいそう面白かったが、さすがに飽きた。しかし、サイモン・ラトル;ベルリンフィルが11月に来日、そちらもブラームスのサイクル。S席1枚4万円。×2日。どうする?

アンコール
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
同6番
ハインツ・リーバイト編曲ブラームス:サッフォー頌歌(子守唄)5つのリートより 作品94-4(ホルン四重奏版)

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2008/06/08(Sun)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


パーヴォ・ヤルヴィ;フランクフルト放送響 ブラームス4&2@みなとみらいホール

2008年6月7日(土)17:00~
横浜みなとみらいホール開館10周年特別企画
富士通コンサートシリーズ
指揮 パーヴォ・ヤルヴィ
管弦楽 フランクフルト放送交響楽団
ブラームス:交響曲第4番 ホ短調 作品98
ブラームス:交響曲第2番 ニ長調 作品73
横浜みなとみらいホール 大ホール

第4番はムラヴィンスキー;レニングラードフィルの厳しい演奏(映像)の刷り込みがあるせいか、心のどこかで「正座してきく曲」と思っている。だから、大好きなのだけれどもこの曲でサイクルが始まることにやや引っかかりがあった。全曲やるのにあまりに地味なスタートではあるまいか、と。

それは杞憂で、第1楽章からものすごいデュナーミクとパッション。コーダのティンパニ、ヴァイオリン。第2楽章の弦の内声部の甘い響き。低音弦のカンタービレ。パーヴォは特に念入りにヴィオラとコントラバスを操っていたように見えたし、きこえた。第3楽章のテンポの揺れ具合は、パンフレットにある「(ブラームスは)もっとエモーショナルなエフェクトに満ちた演奏であってもいいのではないか」という言葉そのもの。コーダも猛烈。最終楽章はアレグロ・エネルジコ・エ・パッショナート。本当にエネルジコで、パッショナートなのだな。木管+金管による主題呈示はぶっとくてびっくり。第12変奏のフルートはきらきら輝く音色。息の深いコラール。それが終わってホ短調に戻って、またまた大爆発。情熱的なフィナーレで鳥肌のだめ押し。終わってみたら目尻に涙がほろり。

第2番。第1楽章冒頭、DC#Dを低音弦がpで普通に普通にやるのを息を詰めてきく。吉田さんがバルビローリのここのやりかたをコキ下ろしているから。第2主題のヴィオラの甘いこと。ピリオド奏法など知らないよとばかりヴィブラートたっぷり効かせている。ヴァイオリンも対向配置ではない。ピリオド奏法の奴隷になるのはまっぴらという態度は正しいと思う。リピートはちゃんとやり、2度めのほうが熱い。118小節目quasi ritenent(ただちに遅く)の部分のアクセントは他の演奏できいたことのない新鮮な感じがした。第3楽章から第4楽章に休みなく、静かに入る。もう予想はついていた。だからややあざとい感じもあった。それでも23小節からの爆発に心躍る。終盤近く、指揮台に左足を強く踏み込んだドスンという音が2階まできこえたような気がした。気のせいか?

パーヴォが両腕をぐるぐる回すところは、どこかDVDでみるカルロス・クライバーの指揮姿を思い起こさせた。カルロスのもちょうどブラームスの2番と4番。両者のベートーヴェンの7番の衝撃度も似ている。かもしれない。

アンコール
ブラームス:ハンガリー舞曲第5番
同6番
※この2曲は見事。人馬一体、ではないが、これだけ融通無碍にオーケストラが反応するなんて。テルミンやってるみたいだったよ。

アルフレド・ディーヴィッツ:フィデーレ・グリュンケ
※ホルン四重奏。昨日のプレイベントで、パーヴォが真っ先に拍手をして喜んでいた。翌日アンコールピースに取り入れるとは、恐れ入りました。楽しい曲。もう一度きけてよかった。嬉しかった。

2008/06/07(Sat)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


パーヴォ・ヤルヴィと若い世代の対話@みなとみらいホール

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2008年6月6日(金)18:30~
パーヴォ・ヤルヴィと若い世代の対話
マエストロ・トーク
横浜みなとみらいホール・大ホール

明日から2日間、ヤルヴィ;フランクフルト放送響によるブラームス交響曲サイクル。今日はそのプレイベントで、10~20代の若者たちのために特別に組まれたエデュケーショナルプログラムとのこと。私はもちろん若者ではないから対象外だが通し券を買った特典で。

若い人たちがステージ上に、その他の観客はP席に座り、出演者・演奏者がふだんと逆の方向を向く。そうやって間近できかせる五重奏、四重奏、六重奏の室内楽作品。とてもよく考えて選曲されていたと思う。1の五重奏はクラリネットが前面に出すぎず、中央で両翼の弦楽のやりとりを引き立てているといった案配。2~4は4本のホルンの微妙に異なる音色がブレンド。オーケストラの中に入ってしまうとホルンのアンサンブルのみをききわけるのは難しいので、こうやってとりだしてきくとサウンドがよくわかる。最後の弦楽六重奏は半音の繰り返しが各パートに巧みに受け渡されるさまが視覚的にも面白く、6人の奏者たちが大切な炎を絶やさぬよう高く掲げて運んでいるよう。ブラームスの交響曲の中でも室内楽ふうないくつかの楽章への期待がふくらむ。

パーヴォの声は低くくぐもっていてききとりづらかったけれども、alternativeという言葉を2度使ったことと(クラシック音楽はポップ音楽に飽き足らない聴衆のオルタナティヴな選択肢」「交響楽団の指揮者は昔は社会の中でひとかどの人物であったけれども、現代ではロックスターやムービースターに続くオルタナティヴ」)、オーケストラのステージのことをanimal courtと呼んだのが印象に残った。

クラシック音楽がローカル音楽であること。現代ではクラシック音楽こそがalternativeであるという話は、自分の関心とも一致していて納得。クラシック音楽を楽しむにはそれなりの素地が必要で、若い親たちも教育していかなければならないこと。オーケストラでは国籍も文化背景も異なるメンバーが互いに妥協し、相手を説得して、より高い目標(作曲家の意図した作品)に奉仕していく。だから、いいオーケストラはいい世界の見本になるという話。

ブラームスの音楽については、特にホルンのこと。ホルンを英語で「フレンチホーン」というが、それは適切ではない。ドイツの森からきこえてくる神話的な響きはwaldhornと呼ぶのがふさわしい。ドイツの作曲家はみなそれを知っていて、作品の中で効果的に使ったのだと。


パーヴォ・ヤルヴィ
司会・プレゼンター ナターシャ・ブラウムバウム
通訳 井上由香子

1. ブラームス:クラリネット五重奏曲 ロ短調 第1楽章
ヨッヘン・チャブルン(Kl)、ハバス弦楽四重奏団(シャ・カツリス(1st Vn)、ホヴァンネス・モカツィアン(2nd Vn)、ペーター・ツェリエンカ(Va)、アーノルド・イルク(Vc))

2. アルフレド・ディーヴィッツ:フィデーレ・グリュンケ
3. ハインツ・リーバイト編曲ブラームス:サッフォー頌歌(子守唄)5つのリートより 作品94-4(ホルン四重奏版)
4. (曲名わからず)※緑本からの曲との由
ザムエル・ザイデンベルク(Hrn)、ミヒャエル・アルムブルスター(Hrn)、ジョン・ストバート(Hrn)、シャーレス・ペティト(Hrn)

5. ブラームス:弦楽六重奏曲 第2番 ト長調 作品36 第1楽章
ウルリッヒ・エーデルマン(Vn)、シュテファーノ・ズッツィ(Vn)、マテー・ズッツェ(Va)、ヘレーナ・ベイリー(Va)、クリスティアーネ・シュテファン(Vc)、ペーター・ヴォルフ(Vc)

2008/06/06(Fri)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


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