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Giulietta Machine@中目黒・楽屋

photo_20090529.jpg

2009年5月29日(金)19:30
ジュリエッタマシーン
江藤直子(p、key、voほか)、大津真(gほか)、西村雄介(b)、藤井信雄(ds) 、ゲスト:小川美潮(vo)
中目黒・楽屋


ジュリエッタマシーンの音楽を、真に受けてはいけない。「嘘つきクレタ人」の音楽を。

新譜のオープニングであり、この日の1曲め「Samba Giulietta」は、録音だと私にはほとんどサンバにきこえない。2拍めにスルド(またはそれに代わる低音)がきこえないから。でもライヴではそこ、2拍めにバスドラのキック(ドドッ)を入れた。嘘つきである。

3「Arios」、オクターヴを多用する江藤のソロが実にかわいくて、ニコニコしてしまうのだが、グランドピアノをトイピアノのように弾くなんて、やはり嘘つきである。

6「Song」。CDをきいても思い当たらなかったのだけれど、ああそうか、ジョビンにストレートなオマージュを捧げているのか。でも、自己隠蔽と韜晦を旨とするような人たちのやること、真に受けてはいけない。

休憩後、小川美潮が加わり、空気ががらりと変わった。クレタ人たちがみな、少しずつ本当のことを話すようになった。曲の来歴を説明するMCも含めて。

今回のライヴのために書かれたという11「ぼんやりと」。長くて美しいメロディをもつ曲で、そういう形式であるというだけで、なんだかChega de Saudadeを連想した。12「世界の終わり」は「愛と土を踏んづけて、歩いていこうよ」という歌詞をもつ。世界の終わりに、どこへ向かって歩いていくというのか。リンゴの木を植えるのか。

13「Double Rainbow」は、さいきん都心でかかった二重の虹のことが思い出され、小川の口から幸せが虹の帯になって流れ出してくるような、見えないものが見えるような不思議な気持ちになった。

14「三月の水」では、抽象的な現代詩のような原詞にあてられた日本語が、これもきわめて映像的で、絶妙。個人的には当日の昼間に目にした武蔵野の風景(雨、土、木、風、空、遠くの緑、猫、その他のもろもろ)が次々とシンクロして、どこかであれをみられていたのじゃないかと思い少し怖くもあり、でも涙がじわじわ滲んできた。バンドは、水のように、空気のように、歌を包む音をやさしーく鳴らしている。

あ、間違えてはいけないのだが、この曲は春の歌ではない。南半球は季節が反対。

終演後、大津があちらから歩いてきたのでお疲れさまでしたと声をかけたら、「すごく緊張した~」と言いながら通り過ぎていった。

やっぱり、嘘つきに戻っていた。

(車のラジエーターに穴が開いてしまった小川は、その晩、どのようにして帰宅したのだろうか。)


1. Samba Giulietta
2. Caprica
3. Arios
4. Africo
5. Lounge
6. Song
7. Tranquillo
8. Rain Tree
9. Nanan
10. Smith
(休憩)
11. ぼんやりと(この日のために江藤が書いた)
12. 世界の終わり
13. Double Rainbow
14. 三月の水
15. Night Song(4/18のライヴのために江藤が書いた)
16. Waltz for Mishio(同上)
17. ひまわり
(アンコール)
18. A Rã(蛙のサンバ)


【予習】
Giulietta Machineの3作品(Amazon.co.jp)

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2009/05/29(Fri)
ライヴ - その他の音楽 | trackback(0) | comment(0) |


マデリン・ペルー@ブルーノート東京

photo_20090521.jpg

2009年5月21日(木)21:30
マデリン・ペルー(vo、g)
ジム・ビアード(key)
ジョン・ヘリントン(g)
バラク・モリ(b)
ダレン・ベケット(ds)
ブルーノート東京


ステージの回数を重ねて、箱は十分暖まっていた。月曜日とは比較にならないくらいのタイトさ、濃さ、説得力が、歌にも演奏にもあった。最初から。

1曲めを終えて、マデリンはカポタストを楽屋に忘れたきたことに気づいたらしい。心中穏やかでなかったろう。でも、ステージを下りて取りに行く前に、「ドラマチックな曲ですよ(歌なしでもきいててね)」といい残す余裕があった。少しの間、ビアードとヘリントンがイントロを転がしていると、今出た店から忘れた傘を取ってきたような様子で戻ってきた。こんなの人生の中でほんの些細なハプニングに過ぎないわ、とばかりに。

ドラムとベースは、最少にして十分なパルスを音楽の土台に淡々と打ち込んでいく。ビアードはガンガン弾ける人なのに饒舌に流れない。ヘリントンもスティーリー・ダンの一部の曲での暴れぶりが嘘のような角の丸いプレイ。ソロをやっても歌の世界観を上塗りしてしまったりしない。みな半歩くらい後ろに退いて、やさしいまなざしを歌手に向ける。

3. River of Tearsでハモンドオルガンのイントロが流れた。曲が進んで気配がした。隣りをみると、連れが涙を流している。「涙の川」という曲で。この数分間は、かんたんに言葉にできない(したくない)震えるような時間だったな。

丸くなってストリート演奏のようにやった6から8の3曲。マデリンのパフォーマーとしてのルーツを伝えるようで、ヨーロッパの小都市の街角できいているような錯覚がした。行ったことなんて、もちろんないんだが。

アンコールでやったエディット・ピアフのラ・ヴィ・アン・ローズ。2日間きいた中で、ギター弾き語りはこの曲だけだった。「人にきかれて、そういえばやってなかったと気づいて」といっていたので、4日間通してこのステージでだけだったのかもしれない。あらためて歌詞を調べて、その幸福感に満ちた歌詞を、生易しくなかったらしいピアフという人の人生と重ね合わせてみると、マデリンはこの曲を特別な仕方で愛しているのだろうな、と思う。

フランス語/英語
lyricwiki.org/Ali_Project:La_Vie_En_Rose
日本語
detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q139856923

最後、これも珍しくストレートな4ビート。ヘリントンとビアードはこの時とばかりに弾けて、幕。

酒屋でならボトルごと買えそうな値段のバーボンを、4杯も飲んでしまった。でも、これほど酒が進む音楽はない。


1. Don't Wait Too Long
2. Bare Bones
3. River of Tears
4. A Little Bit
5. You Can't Do Me
6. La Javanaise
7. Don't Cry Baby
8. Weary Blues
9. Half the Perfect World
10. Blue Alert
11. J'ai deux amours
12. Dance Me to the End of Love
13. Instead
(アンコール)
14. La vie en rose
15. I Hear Music


Booker T. & the M.G.'s@ブルーノート東京

2009/05/21(Thu)
ライヴ - その他の音楽 | trackback(0) | comment(0) |


マデリン・ペルー@ブルーノート東京

Peyroux.png Waits.png

2009年5月18日(月)21:30
マデリン・ペルー(vo、g)
ジム・ビアード(key)
ジョン・ヘリントン(g)
バラク・モリ(b)
ダレン・ベケット(ds)


悪くない。彼女はまったく悪くないのだ。たぶん私がいけない。

新譜「Bare Bones」の曲をさぞかしいっぱいやってくれるのではないかと思い込んで、全11曲の歌詞を検索して、PDFに書き出して、iPhoneに落として、演奏が始まる直前まで、それらを読んでいたりした。それくらい新譜はいい。全部オリジナル、人の褌(というのも変なたとえだが)を借りない歌詞がいい。

「たくさんやりたい曲があるのに、時間が限られてて」と、マデリンは言った。でも、それだから新しい歌を歌えばよかったのではないかと思うが、どうか。「ブルーノート」という場所、記号、客層を慮った、ベスト盤みたいな選曲になっちゃった。

2で、「みなさん飲んでくれているといいんですが」「父のことを歌った歌をやります」。そう言われても、事情を知らない観客には唐突。今回のツアーのチケット1枚あたり1ドルを反DV団体に寄付する。彼女自身がDVの保護施設で過ごしたことがあり、アル中の父は2005年に亡くなった、とか。
Philadelphia Inquirer - Singer now of her own songs

3、4あたりでようやく、マデリンの歌の温度も、会場の温度も上がってきた。5の原曲の形をとどめないフェイク。7も10も、そう。でも、前回の来日の、La JavanaiseからHalf the Perfect Worldにつながるあたりの感動はないんだなあ。

今日は初日。ウォーミングアップと考えて、木曜日の2ndに期待しましょう。


1. Don't Wait Too Long
2. Bare Bones
3. You're Gonna Make Me Lonesome When You Go
4. A Little Bit
5. I'm All Right
6. Weary Blues
7. Half the Perfect World
8. J'ai deux amours
9. Dance Me to the End of Love
10. Instead
(アンコール)
11. Walkin' After Midnight
ブルーノート東京のセットリスト(2nd)に6. Don't Cry Baby、8. Our Lady of Pigalleとあるが、正しくは上記。)



2009/05/18(Mon)
ライヴ - その他の音楽 | trackback(0) | comment(0) |


グスタフ・レオンハルト@トッパンホール

2009年5月12日(火)19:00
グスタフ・レオンハルト(チェンバロ)
トッパンホール


「打ち明けなければなりません」

登場してすぐ、演奏者が話すのは異例のこと、何かと思えば、2曲めに予定していたフレスコバルディのカプリッチョは弾きません。完全に私がいけないんです。そのかわり穴埋めで2曲やります。

そんなことを、ヨーロッパの人らしい、ききとりやすい発音の英語で言った。プログラムの変更など開演前のロビーに掲示を出せば事足りるのに、みずから観客に伝える律儀さ、誠実さ。

私も打ち明ければ、レオンハルトの演奏はおろか、今日のような16~17世紀の音楽をきちんときいていない。ストローブーユイレの映画「アンナ・マクダレーナ・バッハの年代記」でJ. S. バッハを演じたレオンハルトの、気高く孤高な姿に感銘を受けただけなのだ。80歳という高齢だし、とるものとりあえず来日公演の切符を取った。

前半は、自分の体調が万全でなく、平日の眠気とも闘いながら。でも後半、暗い音のチェンバロに変えて以降の、次元の違うオーラはどうだろう。フローベルガー、ハ長調の明るい哀歌。追悼の歌が暗いものばかりと限らない。笑った後にふと訪れる悲しみ。寂しすぎて笑ってしまう説明しづらい複雑な感情。そんな瞬間が随所にあった。

彫りの深い顔、細い体躯。西のほうの神様を人にしたら、こんなふうな出で立ちなのではないかと思う。映像でみるムラヴィンスキーを彷彿させもする。なにかまったく別の世界の、とてつもなく美しいものをきき、みた。


フレスコバルディ:トッカータ第2番
ラインケン:トッカータ ト短調
ベーム:シャコンヌ ト長調
バード:女王のアルマンド
バード:ヴォルタ舞曲
ブル:ファンダジア第15番
ランドル:ダウランドの《ラクリメ・パヴァン》、《彼女が許してくれるだろうか》
フローベルガー:カプリッチョ第6番
フローベルガー:トッカータ第3番
(休憩)
デュモン:荘重なアラマンダ
フローベルガー:組曲 ハ短調
フローベルガー:ファンタジア第2番
フローベルガー:組曲 ハ長調
パーセル:ヴォランタリー ト短調
パーセル:グラウンド ホ短調
パーセル:組曲 ニ長調
パーセル:グラウンド ニ短調
(アンコール)
J. S. バッハ:無伴奏チェロ組曲第6番 サラバンド



2009/05/12(Tue)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


渋谷毅ソロ@アケタの店

photo_20090509.jpg

2009年5月9日(土)24:00
渋谷毅ソロ
アケタの店


1. Monk's Mood
2. Misterioso
3. Memories of You
4. Body and Soul
5. I Didn't Know About You
6. Tarirari Blues
(休憩)
7. My Man ~ Just a Gigolo
8. Solitude
9. New York 19 ~ Love Me
10. Skating in Central Park
11. それは僕じゃないよ
12. Lotus Blossom
13. Jeanie with the Light Brown Hair ~ Day Dream ~ Snowfall
14. Beyond the Flames
15. Looking Glass

2009/05/10(Sun)
ライヴ - ジャズ | trackback(0) | comment(0) |


スカパラ@Zepp Tokyo

photo_20090509-1.jpg

2009年5月9日(土)18:00
東京スカパラダイスオーケストラ
Zepp東京


ひとつのツアーで2度のライヴにお邪魔したのは初めてだったかもしれない。今回は、2度みさせてもらって本当によかった。ライヴバンドとしての充実ぶりは今さら書くまでもないんだが、バンドが20年続き、今に至るまでテンションを保っている秘密。それが2階の最後列からうかがえたような気がした。ツアーファイナル。32回めのステージ。

要するに(というと乱暴にすぎるかもしれないが)、メンバーそれぞれがそれぞれのやることを面白がっている。あれだけ個性的な面々が揃っていれば、さぞかし面白いだろう。それを一番感じたのは、どの曲でだったか、ステージ中央から迫り出した短い花道の上で、フロント4人がてんでに絡んでポーズをつけていたところ。

その後方で川上が、彼らの挙動に大受け、ベースを弾きながら天を仰いで爆笑していた。「バカやってんなー!」という声がきこえんばかり。ああいう瞬間。フロントでポーズをつけているのはもちろん演出だろうが、そうわかっていても笑えるバカバカしさ。

青木がいなくなって丸10年。では、青木がいたら、このバンドはこのような音を出していたのか。続いていたのか。新しいファンを獲得し続けていたのか。

答えはたぶん……。そんな「たられば」はまったく栓無いことではあるけれど、終わってお台場を離れる頃、どうしてもそういうことを考えた。

何にせよ、この日のライヴは、ムダが殺ぎ落とされていて、以前みたどのパフォーマンスとも違って、音が筋肉質、引き締まっていた。

最高記録を達成してしまったバンドの次の一歩は、自己記録の更新しかないだろう。アスリートがコンマ1だかゼロ1だかの更新を目指すように、その道は易しくないと思う。

そのあとを追う甲斐はあると思う。


1. さよならワルツ
2. ルバン三世のテーマ
3. A Song for Athletes
4. Heaven's Door
5. 疾風の剣
6. Witching Hour
7. トーキョースカメドレー09(Shot in the Dark ~ Ska Jerk ~ Jamaica Ska ~ Lucky Seven ~ One Step Beyond)
8. One Eyed Cobra
9. そばにいて黙るとき
10. Routine Melodies
11. Like Jazz on Fire
12. 太陽にお願い
13. Sugar Fountain
14. Already Steady
15. Pride of Lions
16. White Light
17. Paradise Blue
(アンコール)
18. You'll Never Walk Alone
19. Ska Me Crazy
20. (もう一曲、アンコール。曲名を思い出せず棚を探したんだが、CDがない。)

2009/05/09(Sat)
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ムツェンスク郡のマクベス夫人@新国立劇場

photo_20090504.jpg

2009年5月4日(月・祝)14:00
ショスタコーヴィチ:オペラ「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
指揮:ミハイル・シンケヴィチ
演出:リチャード・ジョーンズ
カテリーナ・リヴォーヴナ・イズマイロヴァ:ステファニー・フリーデ
ボリス・チモフェーヴォッチ・イズマイロフ:ワレリー・アレクセイエフ
セルゲイ:ヴィクトール・ルトシュク
ジノーヴィー・ボリゾヴィッチ・イズマイロフ:内山信吾
合唱:新国立劇場合唱団
管弦楽:東京交響楽団
新国立劇場オペラパレス

2009/05/04(Mon)
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