スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

--/--/--(--)
スポンサー広告 |


アフィニス夏の音楽祭@JTアートホール アフィニス

20090825.jpg

2009年8月25日(火)19:00
第21回アフィニス夏の音楽祭 東京演奏会
アフィニス フェスティヴァル アンサンブル
JTアートホール アフィニス

●ラヴェル:序奏とアレグロ(10'44)
田野倉雅秋(vn1)荒田和豊(vn2)ハリオルフ・シュリヒティヒ(va)北村健(vc)ヴォルフガング・リッター(fl)橋本眞介(cl)平野花子(hrp)
●マルティヌー:九重奏曲 第2番(5'05/6'13/5'17)
ヘンリック・ホッホシルト(vn)小峰航一(va)西山健一(vc)村田和幸(cb)中川愛(fl)板谷由紀子(ob)梅本貴子(cl)佐藤由起(fg)デール・クレヴェンジャー(hrn)
●ブルッフ:弦楽八重奏曲 変ロ長調(9'56/7'36/5'51)
シュテファン・ヴァーグナー(vn)織田美貴子(vn2)栃本三津子(vn3)宮崎博(vn4)亀井綾乃(va1)中村洋乃理(va2)新井康之(vc)イェルク・リノヴィツキ(cb)
●ブラームス:ピアノ五重奏曲 ヘ短調 作品34(15'25/8'32/7'36/10'48)
岡部亜希子(vn1)山本翔平(vn2)リー・クォ・チャン(va)マーティン・スタンツェライト(cb)ヴァディム・セレブリャーニー(pf)


今晩の目当てはこの音楽祭の監督、四方恭子さん(vn)。ケルン放送響のコンサート・ミストレルを務め、最近は都響の3人目のコンサート・マスターに就任。それより何より、音楽好きの友人の親戚ということで、一方的に親しみを感じ、生演奏に触れる機会を楽しみにしていた。

会場に着き、配られたプログラムを見ると、四方さんの名前がない。いや、ある。同日、山形演奏会の出演者の欄に。何をどう勘違いしてしまったのだろう。帰ってしまおうかと思ったが、もったいないので着席。

ラヴェルの序奏とアレグロはめっけ物だった。色彩豊かなハーモニー。優雅な水音のような響きがする。ハープの平野花子がカデンツァで低音弦を強く弾くと、その拍子に天井の何かがビビった。そんなことがあるのだな。

マルティヌーの九重奏曲。9人ともなると、音量の迫力は相当なもの。作曲家はチェコ生まれ。ボヘミアやスロヴァキアに由来する響きがあるという。私にはよくわからないが、ショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲の何かに通じる嬉遊曲風の趣もあり。2月にハイティンク;シカゴ響で聴いたクレヴェンジャー(hrn)がアンサンブルの一員で登場したのにはびっくり(曲はホルンが特段活躍するものではない)。

ブルッフの弦楽八重奏曲。最初、内声の響きの豊かさに、ワーグナーのジークフリート牧歌を思い浮かべたりしたが、進んでみればまったく違う。ロマン派そのものという曲想。Adagioの中盤で現れるメロディは、R. シュトラウスの4つの最後の歌のどれかに似ていたような気がするが、気のせいかもしれない。

さて、ブラームス。四方さんが登場しないとなれば(登場したとしても)、これが楽しみの核心になるわけだが、ピアノの音がでかすぎる。和音がダマになってしまうほど、なぜあんなに音楽を壊してしまうほどに強く打鍵するのだろう。ピアノと弦楽四重奏が邪魔をしないよう、うまく書かれた曲だと思うけれど、今日のピアニストのやり方は本当に残念。

スポンサーサイト

2009/08/26(Wed)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


細川俊夫:オペラ『班女』@サントリーホールブルーローズ

2009年8月23日(日)15:00
サントリー音楽財団創設40周年記念
サマーフェスティバル2009
MUSIC TODAY 21
第39回サントリー音楽賞受賞記念公演
細川俊夫:オペラ『班女』(日本初演)
花子:半田美和子(ソプラノ)
実子:フレドリカ・ブリレンブルク(メゾ・ソプラノ)
吉雄:小森輝彦(バリトン)
指揮:ヨハネス・デーブス
演奏:東京シンフォニエッタ
サントリーホール ブルーローズ(7列22番)


処暑の朝。この夏初めて、ツクツクボウシの鳴き声が聞こえた。

三島由紀夫作『近代能楽集』所収「班女」、その英語訳(ドナルド・キーン)のテクストを細川俊夫がオペラにした作品。世界初演は2004年、エクサンプロヴァンス音楽祭にて。作品は初演で指揮をした大野和士に捧げられている(プログラムによる)。

狂女花子、待つことで魂が純化された美しい宝石。そこに当てられた音楽は穏やかで豊かで揺るぎない感じがした。さざ波のような弦にハープ、チェレスタ、ファゴットが間歇的に絡んだり、ショスタコーヴィチの交響曲第4番フィナーレのコーダのあの、長い旅の末の無辺の境地をさすらう感じと似た趣もある。ヴァイオリンが美しく印象的な旋律を奏でたりすることもあったな。しかし、音楽の記憶はいささか朧で曖昧ではある。

花子を追う狂女実子、そして現れてみればまったくの愚者吉雄の、饒舌でいながら虚ろな歌。それに付くオーケストラの音は、花子が登場する場面に比較して、どこか殺伐として説明的で不純物が多いようだったような気もする。また、アイヴスの「答えのない質問」を想起させもしたが、気のせいかもしれない。わからない。

花子が正気に戻る瞬間。吉雄が花子を取り戻しにくるのを恐れて、旅に出ようと迫る実子の求めを拒んで。
「だって何かから逃げるみたいじゃなくて?」

反対に、実子が狂気に傾く瞬間。吉雄に向かって言う。
「私は、夢みていた生活をはじめたんです。私以外の何かを心から愛している人を私の擒(とりこ)にすること。どう? 私の望みのない愛を、私に代わって、世にも美しい姿で生きてくれる人。その人の愛が報いられないあいだは、その人の心は私の心なの。」

そういう、一場ごと会話ごとに、現実と夢幻、正気と狂気を行きつ戻りつする物語に没入して、もしかすると音楽をよく聴いていなかったのかもしれない。では何を聴いていたというのか。音楽に違いない。歌手が此方彼方を往還するのに音楽がうまい乗り物になっていた。音楽でしか表現し得ないお話なのだった。

吉雄が(警棒のような)夕顔の扇を持って去ると、狂女が合わせてふたりになる。

花子 私は待つ。
実子 私は待たない。
花子 私は待つ。……こうして今日も日が暮れるのね。
実子 すばらしい人生!

音楽が出だしに戻り、ブレストーンで閉じられていく。

傑作なのではないだろうか。花子を演じた半田美和子、すばらしい。昨年、インバル;都響のマーラー:交響曲第8番の演奏会で、高いところで歌っていた人だと思う。メゾのブリレンブルクは、2004年の初演以来、何度も実子を演じてきたとのこと。すごい迫力だった。

水曜日、まだ切符が残っていれば、もう一度体験してみたい。このサントリーの催しは、全公演聴きに行ければよかったな。今年の夏は、湯浅譲二と有馬純寿が何かと絡む。

残りは、芥川作曲賞選考演奏会とシュトックハウゼン:グルッペン。

2009/08/25(Tue)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


湯浅譲二 バースデーコンサート

20090812_Yuasa.jpg

2009年8月12日(水)19:00
湯浅譲二 バースデーコンサート
80歳の誕生日を祝して
東京オペラシティ リサイタルホール

1. マイ・ブルー・スカイ第3番(10'58)
ジョージ・ヴァン・ダム(vn)
2. クラリネット・ソリテュード(9'28)
山根孝司(cl)
3. タームズ・オヴ・テンポラル・ディーテイリング(アルト・フルート版)~D. ホックニーへのオマージュ(11'13)
大久保彩子(フルート)
4. ヴィオラ・ローカス(12'11)
般若佳子(va)
5. メロディーズ(7'10)
藤田朗子(p)
Julian Yu: Cosmic Happiness(1'53)
藤田朗子(p)
(休憩)
6. テナー・レコーダーのためのプロジェクション(6'42)
鈴木俊哉(リコーダー)
7. R. D. レインからの二篇(私は夢をみた3'01/愛は似る。振りくる雪の…2'17)
松下敬(声)
8. ぶらぶらテューバ(10'18)
橋本晋也(tuba)
9. 箏歌「蕪村五句」(3'08/2'40/2'11/2'41/3'14)
吉村七重(二十絃箏)
10. 川島素晴:湯浅メロディーによるプロジェクション(5'17)
(全員によるアンサンブル)

2009/08/12(Wed)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


大野和士のオペラ・レクチャーコンサート@神奈川県立音楽堂

20090811-1.jpg 20090811-2.jpg

2009年8月11日(火)18:30
大野和士のオペラ・レクチャーコンサート
今回のテーマは「嫉妬」
神奈川県立音楽堂

1. チレア:アドリアーナ・ルクヴルールより 第2幕 ブイヨン公爵夫人のアリア「苦い喜び、甘い責め苦を」
2. レオンカヴァッロ:道化師より 第1幕 ネッダとシルヴィオの二重唱「シルヴィオ! こんな時間に」
3. レオンカヴァッロ:道化師より 第1幕 カニオのアリア「衣装を着けろ」
4. ヴェルディ:アイーダより 第4幕 アムネリスのアリア他「いとわしい恋敵は~ああ、死んでしまいそうだわ…」
(休憩)
5. マスネ:ウェルテルより 第3幕 ウェルテルのレチタティーヴォとアリア「なぜ我を目覚めさせるのか、春風よ」
6. ヴェルディ:オテロより 第2幕 オテロとイアーゴの二重唱


体裁はオペラ初学者のための入門という形をとりながら、実は、かなり通向けの催しでもあったのではないだろうか。作品に対する解釈のツボを惜しげもなく披露して、指揮者独自の作り込み方を細かく細かく見せてくれる。オペラというやっかいな演し物の成立の現場に立ち会うような趣もあり、楽しいったらない。指揮者みずからピアノを弾き、歌手をアゴで使いながら(悪い意味ではない)、トークをし、コンサートを進行するなんて、世界中で誰かほかにやっている人はいるのか。

リブレットの読み方、登場人物の感情の機微、背景のオーケストレーション、作品成立の経緯など、自習すれば10年たってもこれほどにはという内容を、2時間半のプログラムの中で手際よく教えてもらった。今日演奏された曲は、残らず大好きな曲になった。うちにないやつは買おう。

今年11月の大野;リヨン国立オペラの来日公演はパスして、今回のレクチャーコンサート一度ですまそうと思っていたのに、かえって行きたくなってしまった。まだ切符はあるのか。

(曲目の詳細は、余裕があれば、また追記。)


大野和士(レクチャーとピアノ)
文屋小百合(ソプラノ)(2)
西明美(メゾ・ソプラノ)(1、4)
松村秀行(テノール)(6)
笛田博昭(テノール)(3)
西村悟(テノール)(5)
須藤慎吾(バリトン)(2、4、6)
鍾皓(バス)(4)
その他2人?(4)

2009/08/12(Wed)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |


柴草玲弾き語りソロ@西荻窪サンジャック

2009年8月2日(日)19:30
柴草玲弾き語りソロ(vo、p、casiotone、accordion)
西荻窪サンジャック


友人の誘いで、思いがけない出会いをした。日曜日、雨降りの西荻窪で、柴草玲を初耳。

冒頭の「死んだウミヘビが打ち寄せる波打ち際を歩く」(だったっけな?)というフレーズで、自分の記憶の中から映像的なものがまざまざと喚起され、頭の中をグルグル回りはじめた。メロディと言葉のクリシェを注意深く回避しながら、音楽でしかなし得ない世界を表現する。あえて何か似たものを探せば、川上弘美の小説と近いかもしれない。いや、でもそれは単に「蛇を踏む」の連想だけかもしれない。

歌、ピアノ、その他の楽器--それぞれのパートを因数分解して、何がどう抜きん出ていたか、うまく言葉にすることはできないが、ともかくそれらが組み合わさり、寓話的な歌世界が現出すると、たいへんな説得力を持って思考と感覚に突き刺さる。痛い。痛気持ちいい。

たとえば、生ビールを飲みながら聴いていたせいか「枝豆」というフレーズがふと頭に浮かんだのだが、こちらのそういうイメージに感応したかのように歌詞に「枝豆」が出てきたところ。あるいは、この日の午後に家のアプローチの草むしりをしていたのだが、「千代さんの日記」という曲で「某月某日、草むしりをした。某月某日、草むしりをした。某月某日、草むしりをした」と続けざまに歌われたり。それからまた、育った町の今はなきストリップ劇場(サガミ劇場)の記憶に「ホテルおぎくぼ」の歌詞が直結したりと、自分の脳味噌の秘部恥部がことごとく探り当てられ、チクチクいじられるような感覚なのだ。これは、体験として、まったく新しい。

今日演奏された曲の半分方は未録音とのこと。沖縄風味の歌や小唄のたぐい、それから、友人たちの噂していた「さげまんのタンゴ」の衝撃度はかくや(しかも振り付き。「振られフラダンス」に強引逆流メドレーして、「41にもなって振られるとは思わなかったわ!」と叫んだのは素だったのかネタだったのか)。それらにしても、さげまん+沖縄という連想ゲームで、超個人的な今や“なかったこと”にしたい記憶をどうしたって呼び起こされもした(読む人には何のことかわからないと思うが)。

青い柄物の浴衣の艶やかな出で立ち。握手してもらった手は、びっくりするほど小さく、柔らかかった。

2009/08/03(Mon)
ライヴ - その他の音楽 | trackback(0) | comment(0) |


トップへ

プロフィール

Woo

最近の記事
カテゴリー
シンプルアーカイブ
ブログ内検索
Twitter

QRコード

RSSフィード
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。