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長尾春花、小林研一郎;東京フィルハーモニー交響楽団

2008年9月21日(日)15:00
東京フィル 文京シビックホール
響きの森クラシック・シリーズ Vol. 25
ブルッフ:ヴァイオリン協奏曲第1番 ト短調 作品26*
マーラー:交響曲第5番 嬰ハ短調
指揮:小林研一郎
ヴァイオリン:長尾春花*
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
文京シビックホール 大ホール

●ブルッフ
今日のブルッフの協奏曲はめっけものだった。切符を買った目的は一にも二にもマーラーの5番をきくことだったから、「長尾春花」というヴァイオリン奏者がだれなのか昨日まで調べもしなかった。1989年生まれの19歳。去年、高校3年生の時に日本音楽コンクールバイオリン部門第1位とのこと。へえ。

スタートはゆるーく(手持ちのチョン・キョンファ盤と比べて)。音色がとても甘くマイルド。飴を煮詰めた色合いで、口に含むと鼻にスーっと抜ける。それは舐めていたロッテのど飴、か。第2楽章、弱音部分の表現が立派。音が弱くなれば当然、人は自然に耳を澄ます。そこでどうやるか。長尾はうまくやった。一方第3楽章、ダブルストップで弾く第一主題はもう少し音量と迫力がほしい。座った位置(2階正面2列目)のせいかもしれない。そうじゃないかもしれない。協奏曲とマーラー交響曲のプログラムは、座席の選び方が難しい。これからよく勉強をして、日本だけに留まらず、ヨーロッパに出ていってもらいたい。


●マーラー(12'36"/15'20"/19'48"/11'03"/15'44")
演奏をききにいくのはアラ探しのためではないが、今日のは。。。いっとう最初のトランペットの致命的なミス。私の空耳だったのだろうか? ともかくそのトランペットにやられて、「突発」も安心してきいていられない。第1楽章293小節でトランペットが弦に主役を渡す時、「俺は俺の仕事やったから、あとはよろしくー」という感じなのだ、一事が万事。

この曲は難しい。演奏するのも、きくのも。ひとくさりやっては、またひとくさり。ブルックナーの交響曲ってこうかな、と思わないでもない。きれぎれのパッチワーク。第5楽章のコラールに至って、「ここまで来たなあ」と感慨があふれる。でも、第4楽章から唸り声は鳴り響いている、ああ。

2008/09/21(Sun)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |










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