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エリアフ・インバル;東京都交響楽団、半田美和子

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2009年11月19日(木)19:00
東京都交響楽団
第688回定期演奏会
指揮:エリアフ・インバル
ソプラノ:半田美和子
ソロ・コンサートマスター:矢部達哉
サントリーホール(2階C5列23番)

ラヴェル:シェエラザード(9'05/2'52/3'37)
マーラー:交響曲第4番 ト長調(16'13/9'47/18'55/8'42)


マーラー(弦5部16-14-12-10-8)。出だしの人を食ったような3小節。スコアでは上段から、

(1)第1と第2フルートがポコ・リタルダンド
(2)第3と第4フルートがインテンポでpまでディミヌエンド
(3)第1~第3クラリネットがディミヌエンドしながらポコ・リタルダンド
(4)鈴はppのまま強弱を変えずにインテンポ
(5)第1ヴァイオリンがpで始めてウン・ポコ・リタルダンドしながらクレッシェンド

3小節目で木管(1)(2)がはらはらとこぼれ、鈴(4)の金属音の残響とクラリネット(3)が減衰していくところ、やけに表情豊かなヴァイオリン(5)がgraziosoで立ち上がってくると、音楽の成り行きをすっかり変えてしまう。決めてしまう。

いくつか持っている録音の大半は、この3小節目の鈴パートをリタルダンドかディミヌエンド、またはその両方をする。聴いた中でスコアにもっとも忠実なのはシャイー(吉田秀和さんは「正確精密」と表現する)、その次はハーディング。

私の耳では一度にすべてを聴き分けることができないので、インテンポの鈴に注意して聴くことにした。果たしてインバルは3小節目でリタルダンドした。スコアに指定がないから、ここはそういう解釈ということになろう。

なぜだかわからないが少しショックだった。そうこうする間に10小節目でホルンの音がひっくり返った。ここらがもう躓きの石である。

その他の各パート各パートは(太書きするが、ホルン以外は)、きちんと仕事をしていたのではないかと思う。しかしそれだけでは説得されないというか、全体としてめざす音楽はこれなのだというのが伝わってこない。たとえば練習番号19の11小節は、同20のfffに向けてものすごいスピードで疾走した。冒頭からの細部の積み上げを経てなら納得し感心もしようが、それなしでは「どうしてそこまで急いで?」と感じてしまう。

先日のシャイー;ゲヴァントハウス管のマーラー1では、細部の「正確精密」な作り込みが徹底していて、それでいて音楽の自然な流れを妨げず、たいへんな効果を上げていた。それと比較すると、客演指揮の限界というのはあるのかなあ、と思ったり。

収穫だったのは、第2楽章、vn2挺を持ち替えての矢部の熱演。そして第3楽章冒頭のva、vc、cbによるカンタービレの豊かな響き。第4楽章の半田美和子の歌は美しかった。しかし、残念ながら歌を十分に楽しむには、2階席では遠すぎた。

天井から録音用のマイクが垂れていたので、この演奏もCDになるのだろうか。録音で聴いたらまた違った印象を持つかもしれない。3月のチャイコフスキー5番も、実演ではあまりにドライな演奏で唖然としたものだが、出たばかりのCDを会場で買って帰って聴いたらものすごいので驚いた。

ああそうだ、ラヴェルのシェエラザード。録音で聴いたアンセルメ;スイス・ロマンド管ではちょっと恥ずかしくなるような東洋風味があったけれど、その点がうまく緩和されていてよかった。3曲目の冒頭で木管と弦がたいへん美しくブレンドして、羽根布団に横たわるような心地よさを感じたところ、い~いタイミングで隣のおじさんが鼾をかきはじめた。グー、スピー。

2009/11/22(Sun)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |










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