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大井浩昭 POC #13 ファーニホウ全ピアノ作品+シャリーノ・ソナタ全5曲

2012年12月12日(水)18:30
大井浩昭(ピアノ)
Portrait of Composers 2012(POC #13)
ファーニホウ全ピアノ作品+シャリーノ・ソナタ全5曲
けやきホール

[曲目]
ファーニホウ:エピグラム(警句)(全6曲、1966)
シャリーノ:ソナタ第1番(1976)
ファーニホウ:3つの小品(1966/67)
シャリーノ:ソナタ第2番(1983)
シャリーノ:ソナタ第3番(1987)
~休憩~
ファーニホウ:レンマ-イコン-エピグラム(見出し-挿絵-解題)(1981)
シャリーノ:ソナタ第4番(1992)
ファーニホウ:オプス・コントラー・ナートゥーラム(自然の本性に抗する業)——影絵芝居(全3部、2000)
シャリーノ:ソナタ第5番(1994)


過剰、飽和、極端――そんなたぐいの言葉で形容するなら、これまで聴いたPOCシリーズの中でも屈指のプログラムではなかったか。シリーズ中には聴き逃した回があるし、集中力が持続できず途中離脱した回もある。しかしこのたびの、ピアノ内部から部品が飛び出す事件性(ピアノの弦が切れるのを目撃したのは初めてなので当初そう認識した)といい、後半、特にシャリーノ:ソナタ第4番での鬼をも拉ぐ豪演といい、呆気にとられた。奏者はさすがにかなり消耗気味の様子だった。

入り組んだ迷路に分け入るがごとくのファーニホウ作品に対し、アイデア一発で一筆書きするシャリーノ作品。創意工夫の多寡という物差で測れば、ファーニホウのほうがシャリーノより100倍ていねいな仕事をしていることは素人目にも明らかである。ところが実際の演奏効果、聴き映えとなるとシャリーノ作品に分がある。特にトーンクラスターを多用するビジュアルの効果が上乗せされる。理知、技巧よりも、無手勝流、シンプルさが勝る。こういうことが起きるのは何も音楽だけに限ったことではない。

全曲完奏後、カーテンコールに呼ばれた大井は、シャリーノ:ソナタ第5番にベートーヴェンの第九の引用(第四楽章、night diese TöneのE-F-E-H-B-C)がある箇所を種明かし。ソナタ冒頭のアルペジオにそれは隠されていた。

ライヴに足を運びながら生で「現代音楽」に親しもうと努めている。新しい複雑性(ファーニホウ)、特殊奏法のデパート(シャリーノ)といった音楽史上の位置付け・ラベリングもよく知らない。演奏家とプログラムに導かれるまま、周回遅れながらも実演を聴いてみる。今後も目の前に糸が垂れていればぶら下がってみる。私にとってはこれが重要なこと。

今年の演奏会通いは、コンポージアム2011(昨年から順延)のシャリーノに始まり、この晩のシャリーノで終わった。

2012/12/12(Wed)
ライヴ - クラシック | trackback(0) | comment(0) |










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